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writer : tinsight-yokote2

【巨大地震・盛岡から】その6 「ああ、聞き取れない」東電副社長の会見と、ウンコウ・ウンキュウ、ツウジョウ通り・フツウまで。

今回の「東北太平洋沖大地震」について、記者は盛岡より記事を書いております。連日テレビ、ラジオから流れる情報に耳を傾けている状況ですが、とにかく聞き手の理解力に沿った、親切な情報提供であって欲しいものです。放送局の皆様には、正しい日本語、放送用語であってもちょっとした工夫、改善をご検討頂ければと願ってやみません。

その1、公共交通機関や道路の情報について
ウンキュウ(運休)、ウンコウ(運行)、ツウジョウ通り、そしてフツウ(不通)。こうした言葉が繰り返されるうちに、アナウンサーですら時折言い間違い、訂正する始末です。簡素に「運転中」か「運転していません」、「通れます」か「通れません」で良いのではないでしょうか。

その2、教育機関、公共施設の情報について
キュウコウ(休校)、キュウエン(休園)、キュウカン(休館)、キュウギョウ(休業)などそれぞれに合った日本語表現がなされていますが、「休み」の一言で十分だと感じます。

その3、福島原発事故に関する説明について
福島第一原発2号機で14日に原子炉の燃料棒が完全露出し、「空だき」状態となったことについて、同日夜8時半に東電副社長の武藤氏が緊急会見を開きました。極めて深刻な事態には会社トップによる説明が必要ということなのでしょう。でも…。

何人も部下を従えて臨んだものの、武藤氏は出だしから、あ~、う~、お~、の連続で、発電所は「がっせんしょ」、原子炉は「ねんしろ」と聞こえ、隔離時冷却系は「カグリズレーキャッケー」とまるで外国語のよう。トラブルがどのような被害をもたらすのかという肝心の危険性については、数値も予測もモゴモゴと声が低く、某TV局スタジオの原発専門解説者からは、「よく説明が聞き取れませんね」と指摘されていました。

お国訛りや滑舌は人それぞれ、決して責めはしませんが、人命や環境汚染が深刻な問題になっている件での大切な会見です。しかも、ご自分が作成したドキュメントではないのでしょう。あ~、う~、あ~。次はもうあなたの会見はゴメンです。
(TechinsightJapan編集部 古瀬悦子)