初のベストアルバム「まとめI、II」をリリースして話題のaikoが、テレビ番組で地元大阪で父のスナックに立っていた頃の話に触れた。
aikoは「好きなアーティストランキング」(オリコン2005年)で1位となったことがあるほど人気のあるJ-POP歌手だが、芸能人にもファンが多いことで知られる。
笑福亭鶴瓶もその1人で、2月25日に放送された「A-Studio」にゲストでaikoが登場したときはテンションも高かった。
鶴瓶はaikoの地元大阪で彼女の父が経営するスナックを訪れ、aikoの大ファンを自認する父親とaiko談義に花を咲かせたのだ。
「60歳のおっさんがaikoマニアや」と楽しそうに話す2人の様子を写真で見たaikoは、大阪時代の思い出を語ってくれた。
「私もカウンターに立ってました」と話すaiko。彼女はデビュー前に父親のスナックに出て客とカラオケを歌っていたというのだ。
その店はほとんどが常連客で、顔なじみの客はaikoに歌の細かい指示をだしてくるのだった。
「木綿のハンカチーフの『彼女の言葉の部分を歌え』とか甲斐バンドの安奈を『1オクターブ高く歌え』とか言われました」とaikoは語る。
そして最も彼女の歌にダメだししたのが父親で「ヘタクソ! お前の歌い方はおかしい、ここをなおせ!」とaikoを鍛えたのだ。
実はaikoの父は、若い頃には歌手になろうと本気で上京したことがあるほど歌が上手いのである。
aikoは小学校6年生になるまではその父親から「よくシバかれた」と思い出を語る。しかし小6のある日その父が「お前のことをシバくのはやめた。もう女やからな」と一切叩かなくなったのだ。それまで一緒に風呂に入っていたが、aikoが声をかけると「風呂も、もうやめとこう」と入らなくなったそうだ。
現在、その父のスナックには店内のいたるところにaikoの写真やポスターが飾られて、aikoの話で盛り上がると彼は嬉しそうに涙ぐむのだった。
歌手aikoの歌のルーツは、そんな大阪のスナックと歌好きな父親にあったようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)