29日の新アルバムの発売を前に、サンフランシスコで無料のミニコンサートを開いたブリトニー・スピアーズ(29)。サンフランシスコ市ではこれを記念して、3月29日を「ブリトニーの日」と定めた。
新アルバム『ファム・ファタール』を29日に全米発売するブリトニーが、サンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリアムで無料ミニコンサートを開いたが、サンフランシスコ市では3月29日を「ブリトニーの日」することを定め、ステージ上で額に入った公布文を授与。ブリトニーは嬉しそうにそれを受け取った。(=写真)
この「ブリトニーの日」、公布されたとは言っても毎年祝うのか、そして何をして祝うのか、何も公式発表されていない。とにかくサンフランシスコ市はブリトニーが復活コンサートの場所に同市を選び、地元を活性化してくれたことを喜んでいる様子。ブリトニーもその名誉に「サンフランシスコ、アイラブ、ラブ、ラブ、ユー!」とツイートで答えた。
ではブリトニーは何故、サンフランシスコを復活コンサートの場所に選んだのか? 答えはずばり、ゲイ・オーディエンス取り込みのため。もともと彼女のミニコンサートは、70年代から発展したゲイ・コミュニティーの中心地「カストロ地区」の特設野外ステージで開かれるはずだった。カストロ地区はゲイライツの活動家、ハーヴェイ・ミルク市議会議員の半生を描いた映画『ミルク』にも登場した、ゲイが多く住むエリアである。
地元の名物ドラァグクイーンの一人で、ブリトニーの27日のステージで前座を飾ったヘクリーナ(本名ステファン・グリゲルコ)さんはサンフランシスコ・イグザミナー紙に「ブリトニーがカストロ地区に来るのは計算された動きで、ゲイ・オーディエンスを取り込もうしているものね。」とずばり読んでいる。
結局27日のコンサートは雨のため屋内会場に変更されてしまい、ゲイ・コミュニティーから観客を特別招待し、コンサートを終えたブリトニーがカストロ地区を短く訪問して終わった。カストロ地区での公演が実現していたら、きっとゲイ・ファンらがストリートに繰り出して、もっともっと盛り上がっていただろうに残念である。
しかし今回のサンフランシスコ公演は、「ゲイ層にフレンドリーな新ブリトニー」をアピールする目的は十分果たした様子。その証拠にステージを見たゲイの観客からは「アメージングな公演」「スーパースターだけど間違いも犯す、人間らしいブリトニーが好き」などと大賞賛の声が上がっている。他にもゲイのオーディエンスに絶大な支持を受けているアーティストと言うと、真っ先にレディー・ガガのことが思い浮かぶが、今後はガガとブリトニーの間で「ゲイ・オーディエンス争奪戦」が起きるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)