新アルバムの全米発売を29日に控えたブリトニー・スピアーズ(29)が27日、サンフランシスコでミニコンサートを開き、熱いエネルギーにあふれたセクシーなステージで完全復活をファンに印象づけた。
08年のアルバム『サーカス』以来約2年ぶり、7作目となる新アルバム『ファム・ファタール』の全米リリースを29日に控えたブリトニーが、サンフランシスコのビル・グラハム・シビック・オーディトリアムでミニコンサートを開き、ポップシーンへの完全復活を見せつけるようなパフォーマンスで、観客を魅了した。
コンサートはゲイの街、サンフランシスコらしく5人のドラァグクイーンらの前座ステージで幕を開けた後、シルバーのレオタードを着たブリトニーがステージに現れ、新アルバムからのシングルカット曲『Hold It Against Me』を熱唱した。その後、曲ごとにセクシー衣装を代えたブリトニーは、ウィル・アイ・アムとコラボした『Big Fat Bass』、セカンドシングルの『Till the World Ends』の3曲を披露した。
今回の公演で、ブリトニーは日本の東北関東大震災の被災者支援のため、ステージを目の前で見られるVIPチケット2枚を、地元のラジオ局で事前にオークションにかけていた。結局チケットは1136ドル(約9万3000円)で落札され、売上金は全て義援金として寄付される予定だ。この特別チケット以外コンサートは無料で、リリース後14分で配布が完了し整理券を手に入れたラッキーな観客、約5000人がブリトニーの“完全復活”を目撃した。
最後の曲の後、熱狂的に「もっと見たい!」と叫び声を上げるファンにブリトニーは「私は音楽が大好き。これは私の世界、そして全てよ。」と語りかけたという。
なお、このステージはTV放映のための録画撮りで、ABCの朝のニュース・情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』内で現地時間の29日朝、放映されることになっている。ブリトニーはこの他にも、様々なTV番組に出演をし、大々的にアルバムの宣伝キャンペーンを張って行くようだ。
またブリトニーはサンフランシスコに先立つ25日、ラスベガスのカジノホテル「パームス」で2回のサプライズ公演を行い観客の手応えを試したが、これらのステージも大熱狂のうちに幕を閉じた。
最近ではレディー・ガガ、リアーナやケイティ・ペリーといった若手実力派女性シンガー達が跋扈する米エンターテインメント界だが、今年は完全復活した元祖ポップ歌姫の「ブリトニー旋風」が吹き荒れるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)