日本の東北巨大地震の余波である津波が11日、北米大陸の太平洋岸などにも押し寄せたため、女優クリスティン・スチュワート(20)や俳優テイラー・ロートナー(19)らハリウッドスターも、一時避難を余儀なくされていたことがわかった。
カナダのブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島の砂浜で、映画『トワイライト』シリーズの最新作『The Twilight Saga: Breaking Dawn(原題)』の撮影中だったキャストが、日本の東北巨大地震の余波による津波警報が出たため、避難を余儀なくされていたことがわかった。中にはメインキャストである女優クリスティン・スチュワート(20)と俳優テイラー・ロートナー(19)(=写真中央)の二人も含まれていた。結局何事もなく一時待避ですみ「キャストもクルーもベースキャンプに避難しましたが、全員無事」と発表された。
キャストの中で、人狼族“ウルフパック”リーダーのガールフレンド役「エミリー」を演じている女優ティンセル・コーリー(30=写真左上)が、避難する際に感極まり、「もしこれが私の最後のつぶやきだったら、皆さんに愛していると伝えたい。ハグしたい。もし今が最後の瞬間なら、良い人生だったと言える。与えられたもの全てに感謝している。大げさじゃなくて、本当よ。」とツイートしたが、もちろん無事だった。
一方、ABCの人気TVトークショー『ジミー・キンメル・ライブ!』のホストジミー・キンメル(47=写真左下)も、避難を余儀なくされたセレブの1人。地震の起きた11日は、南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシアでちょうど休暇中だった。彼はツイートで「南太平洋の島でのんびりしていたけれど、突然リラックスできなくなってしまった」とつぶやき、その後も「犬のような猛スピードで避難している」と実況をツイートした。
また、CBSのTVドラマ『Hawaii Five-O』もハワイで撮影中、津波警報が出てキャストが高台に避難した。メインキャストの1人で、TVドラマ『ロスト(LOST)』でも知られる韓国系俳優のダニエル・デイ・キム(42=写真右上)も、避難した1人。避難後には日本の被災状況を知ってか「無事に仕事に戻れたが、涙で目がかすみとても悲しい。自分が助かったことには感謝している」とツイートした。
また米カリフォルニア州ベニスでも、ネックレス窃盗重窃盗罪で起訴され公判中の女優リンジー・ローハン(24=写真右下)が、津波警報を受けて、住んでいるコンドミニアムから高台にあるホテルに避難した。このコンドミニアムは海岸に面していて、リンジーは当初避難する必要はないと思ったが、妹のアリの勧めで避難したという。
米ハワイ諸島では、津波の第1波が日本時間11日夜に到達し、約70cmの水位上昇が観測されたが被害はなかった。一方米西海岸には日本時間の12日未明ころに津波が到達。高さ約2.5mの津波に見舞われたカリフォルニア州クレセント付近で男性3人が流され、うち1人が行方不明になっている。巨大地震の余波はすさまじく、津波警報が出された国の数は、太平洋沿岸50か国に及んでいた。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)