1981年の結成以来、バンド名に違わず悪魔だサイコだ、血だ地獄だと、何かと死を意識させることばかり表現してきた米国のスラッシュ・メタル・バンド「スレイヤー(Slayer)」。その主要メンバーが死亡率30%という怖い病、「壊死性筋膜炎」に倒れた。
同バンドは2月26日のオーストラリア公演を皮切りに、秋までかけて欧州各地を回るツアーを計画している。そのような中で、この度リード・ギター担当のジェフ・ハンネマン(47)がクモに噛まれ、皮膚下における重篤な細菌感染症である「壊死性筋膜炎」を発症。入院して治療を受けているものの、予断を許さない状況であることが分かった。
ハンネマンの右上腕部の患部では、血管に血栓ができて詰まっており、栄養が供給されなくなった組織が徐々に壊死をみせているため、その部分が間もなく手術により切除されるそうだ。
バンドのリーダー、トム・アラヤはメディアにこうした状況を伝え、「オレたちは兄弟、親友みたいなもの。30年も一緒にやってきたんだ。とにかく回復して欲しい」と元気がないが、臨時のギタリストを雇い、ツアーは予定通り行われるという。
日本で開催されているヘヴィメタ系フェスティバルにも、幾度も参加してきた同バンド。曲のほとんどをこのハンネマンが書いているというから、ファンも大変多いはずだ。一日でも早く良くなってくれるよう祈りたい。
画像:slayer.netより。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)