米テキサス州で6日に開催された『第45回スーパーボウル』にて、国歌の独唱を仰せつかったクリスティーナ・アギレラが歌詞を間違えた、と昨日お伝えした。大変な騒ぎとなってしまった中、同日夜アギレラは…。
米国育ちの歌手が、大舞台で国歌『星条旗』の歌詞を間違えたという話はまずない。この度のアギレラの失態については、案の定ツイッターなどで喧喧囂囂の非難が始まり、彼女は同日夜、代理人を通じてメディアにこのようなメッセージを伝えた。
“I got so caught up in the moment of the song that I lost my place. I can only hope that everyone could feel my love for this country and that the true spirit of its anthem still came through.”
歌手活動12年というベテランでありながら、アギレラは夢の大舞台に立ち、かなり舞い上がってしまったようだ。だが彼女の中には、国歌に謳われる精神や愛国心がしっかりと息づいていることを、どうか理解して欲しいと強調している。
もっとも、“帯のように広がる勇ましい城壁” という部分を、“黄昏時の最後の薄明かり” とアギレラは替えて歌った。スーパーボウルが夕方に開始されることもあり、「ウケを狙って意図的に替えたのではないか」という意見が多数見受けられ、「仮にそうであったとしても、国歌を勝手にいじるというのは受け入れ難い」と人々は辛辣だ。
いずれにせよ、“アガッてしまって失敗した” と謝罪したアギレラは賢明である。もしも、“その部分があまり好きではないから意図的に替えてみたの。でもウケなかったみたいね。ごめんなさい” という声明文であった場合、イラク戦争で4400人を超す米兵が亡くなっているだけに、新たな物議を醸す可能性すらあった。
ところでこの話に、“国歌を愛し、歌おうとするだけでもアメリカの若者は立派だ。それにくらべて日本の子たちは” と嘆く声が多く聞かれる。今に、日本の高校野球甲子園大会や国体などに同世代のアイドル歌手が登場し、今風にアレンジした『君が代』のパフォーマンスを展開するような日も来る…!? 想像するだけでも、何やら恐ろしいものがある。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)