赤ちゃんポストに託された女児、扉を開けた消防士が“運命”を感じて養子に(米…
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南アフリカのプレトリア大学で行われた大学祭で車にぶつかり脳死状態だった男性。家族が人工呼吸器を止めようとしたその時、男性は咳をした。
ヨハネスブルグ大学のホテル経営学部2年生だった男性(20)は、12日にプレトリア大学の大学祭へ友達と遊びにいった。彼らは大学構内の道路にテントを張り、一日中飲み明かすという日本の大学生のように大学祭を楽しんでいた。夕方5時55分、男性と友人は道路を渡ろうとしていたが、誰かに呼びかけられた男性が振り向いた瞬間事故が起こった。車は男性を跳ね飛ばし、男性は頭部をボンネットにぶつけたあと飛ばされて道路に投げ出された。事故後の検分で、男性は17メートルも飛ばされたことがわかった。
20分後、救急車が到着し病院へ搬送されたが男性は脳を損傷しており、14日には脳死であると宣告された。悲しむ家族が選んだ現実は『男性を楽にしてあげること』。
翌15日の午後2時に人工呼吸器を止めることとなった。家族や友人が男性に最期の別れをし、牧師が別れの儀式を行った。友人らが病室を去ろうとしたその時、男性は咳をしたのだった。
家族や友人、医者までもが驚き、人工呼吸器を止めることを急遽撤回した。その後、回復の見込みへの希望を込めて数週間様子を見ることになった。
込み合った構内を17メートルも人間を飛ばすほどのスピードで走っていた車もひどい。しかし、脳死といわれていたのに咳をしたというのは、まだ生きたいと思う男性の気持ちの強さなのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)