エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】R-1 2011を面白くしそうな芸人は誰だ! ブレイク直前、AMEMIYAとぼやき漫談、ナオユキとは?

R-1ぐらんぷり2011は決勝進出メンバー8名中、過去に決勝出場経験があるのは山田與志(COWCOW)だけという結果になった。メディアであまり見ることの無い芸人も進出しており、R-1に新しい風が吹きそうな期待感もある。そんな中ですでに人気が出始めているのがAMEMIYAで、彼の勢いが今大会でどこまで通用するか見どころとなりそうだ。

今回のR-1決勝は対戦方法が変わってトーナメント形式となった。1回戦の組み合わせは次のようになっている。
キャプテン渡辺-COWCOW山田與志、AMEMIYA-バッファロー吾郎 木村、ナオユキ-スリムクラブ真栄田、佐久間一行-ヒューマン中村である。

キャプテン渡辺はSMA NEET Project所属のピン芸人で昨年も準決勝まで進んだ。仁王立ちで行う漫談がパターンで、代表的なパチンコネタ「サム」ではブリーフ一枚で鍛え抜かれた体を見せ、緑色のカツラをかぶる奇抜なスタイルが印象的だ。
佐久間一行はよしもと所属のピン芸人で1人コントを得意とするが、どこかあべこうじの芸風を思わせる時がある。彼はあべこうじと「あべさく」というコンビを組むこともありお互いに影響を受けているようだ。
ヒューマン中村もよしもとの芸人で昨年のR-1準決勝に進出している。 漫談やフリップを用いたネタ「言われて傷つく言葉への対応」などがある。

そんな初進出者の中で話題なのがAMEMIYAだ。彼が得意とするのはギターの弾き語りネタで「冷やし中華はじめました」や宝くじの「この売り場から一等がでました!」といった看板から「きっとこの言葉の裏にはこんな物語があったのでは…」と歌を膨らませていくのだ。
彼は芸人としてコンビ「ノンストップバス」で「爆笑オンエアバトル」に出場していた頃もある。その後ミュージシャンとなるべくコンビを解散して「2人バンド」(後に「ダイナマイトオレンジ」と改名)を結成し活動してきた。
しかし音楽性の相違からバンドを解散し、ソロの弾き語りで「街でよく見かける言葉」を歌にするシンガーソングライター芸人となったのである。
芸人とミュージシャンという経験を活かした彼のネタは「歌唱力で引き込み、歌詞で落とす」感動とお笑いのバランス感が絶妙といえる。
すでに昨年テレビ「あらびき団 60分SP」に登場して話題となり、その後バラエティ番組にも出演する機会が増えて2月4日には「笑っていいとも!」にも登場している。
そのAMEMIYAと1回戦で当たるのがキングオブコントのチャンプ、バッファロー吾郎の木村でベテランの彼がどういうネタでくるか見どころのひとつだ。

そして忘れてはいけないのがM-1グランプリ2010で準優勝となりブレイクしたスリムクラブの真栄田だろう。漫才での彼の持ち味は過去に例が無いほどの『間』の取り方にある。
ところが対戦するベテラン芸人のナオユキは「ぼやき漫談」を得意としており、その特徴がやはり『間』なのだ。しかもナオユキは昨年、一昨年とR-1でサバイバルステージに勝ち残る実力派だ。
この2人の『間』の対決は注目に値するが、これまで頑固なまでに漫談スタイルで勝負してきたナオユキの活躍を期待したいのが正直なところだ。

またCOWCOW山田與志が過去のネタを上回るようなサプライズネタを出せば悲願の優勝となる可能性もあり、今回もフタを開けるまでどうなるか分からない。
いずれにしろM-1が終了した今、R-1には芸人たちが進出するチャンスの場となるお笑いコンテストを牽引してくれることを願うばかりである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)