社会派ロックバンドとして知られるU2。今月13日に南アフリカで予定されている、彼らのコンサート開催が危ぶまれている。その理由は電源ケーブルだ。コンサート会場周辺で電源ケーブルが盗まれたことから、電源を供給できない恐れが出てきた。
13日に開催が予定されている「U2 360° コンサート」。同コンサートに参加すると見られる98,000人のファンにとっては、実に痛いニュースだ。
先週、ヨハネスブルグにあるFNBスタジアム周辺で、窃盗団により電線を盗まれことから、会場では電気が十分に使用できない状態が続いている。電気の供給が不安定な状態が続くと、U2がコンサート会場で使用する機器にも損傷を与える恐れがあるという。
この電線が盗まれたのは、ケーブルに使われている銅を狙ったものとみられている。銅価格の高騰を受けて、電線に使われている銅がお金になるからだ。このことから、南アフリカでは銅の窃盗が多発しているという。
一方で、この状況を受けたコンサート会場の運営側は、警察に捜査を要請したことを明らかにした。南アフリカ警察は、すでに捜査を開始している。
昨年に南アフリカで開かれたワールドカップの決勝戦よりも、多くの人々が参加するとみられる来週のコンサート。会場では復旧作業のため、先週末に予定されていたサッカーの試合もキャンセルしなければならない状況になっている。
なおU2側では、この件についての公式コメントは出されていない。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)