エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「お父さんが痛々しい姿で…。」初めて聞いた薬丸の話に、中川翔子が驚いて涙。

タレント中川翔子の亡くなった父親は、ミュージシャンや俳優として活躍した中川勝彦だということはご存知の方も多いだろう。一方、彼女の母親はというとユニークでパワフルな女性なのだ。

2月24日放送『はなまるマーケット』(TBS系)のはなまるカフェのコーナーに出演した中川翔子は、司会の薬丸裕英から亡くなった父親との思い出話を初めて聞かされ目を潤ませた。

それはあるミュージカルの舞台で、薬丸と中川の父親(勝彦)が共演することになった。しかし舞台の稽古に入る前に、勝彦は病気(白血病)のため降板することになる。舞台の稽古に入ってしばらくすると稽古場に、勝彦が現れた。「ご迷惑をおかけしました。」と頭を下げたという。だがその姿は治療の影響で髪の毛が抜け落ち、痛々しいものだった。薬丸は、「降板は病気だから仕方が無いのに、わざわざ謝罪に来られるなんて。」と恐縮したという。俳優として自分の痛々しい姿を見せることに悩んだはずであり、それよりも礼儀を重んじて稽古場に足を運んでくれた勝彦に、薬丸は心から感動した―と語った。

そして勝彦は、中川翔子が9歳の時に他界。それから翔子の母親は生活のため、銀座のクラブのママとして数年間懸命に働いた。「家事はしないし、ハチャメチャな母親。でも私の好きなことは何でもやらせてくれたし、友達に理解されない趣味の話もニコニコしながら聞いてくれた。」
その母親が働いていた銀座のお店に作家の村上春樹氏が訪れ、一緒にチークダンスを踊ったということがあった。その後村上春樹氏が、「この世の終わりのような、銀座のお店でチークダンスを踊った。そして帰りに青山墓地で吐いた。」と本に書いていたという。翔子は、「一体どんなお店だったのか…。」とつぶやく。

3月12日公開のディズニーアニメ『塔の上のラプンツェル』の主役ラプンツェルの日本語吹き替えを、中川翔子が担当する。その一部が公開されたがスタジオの薬丸らが驚いたくらい、台詞が自然で感情のこもった表現力は素晴らしかった。「正式に役に決まった後でも、ラプンツェルのイメージに合わなければ辞めてもらう。」と聞かされていた彼女は、魂を込めてやり遂げた―と語る。多才なところは父親譲り、パワフルでユニークな性格は母親似か。中川翔子の喋りに周りが圧倒されていた、はなまるカフェであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)