米国の名テレビ司会者オプラ・ウィンフリーが「世界一才能のある少女」と称すほどシャリースの歌声は感動的だ。メジャーデビューした年に米テレビドラマ「Glee」に出演が決定したことからも、彼女がどれだけ評価されているか知ることが出来る。
そのシャリースが来日してテレビ「徹子の部屋」で意外な素顔を見せてくれた。
シャリースはフィリピンの貧しい家庭に生まれる。幼少より母親からセリーヌ・ディオンなどの歌を教わるのが楽しみだった。やがて彼女はその才能を発揮して大人顔負けの歌でコンテストで活躍する。
約100ものコンテストに出場した彼女は、ついにフィリピン内では歌が上手すぎるから出場を断られるハメに。さらにプロの登竜門とされる大会では3位に終わり、審査員から容姿がネックだと指摘されたシャリースは失望してしまう。彼女はその時、米テレビ番組からオファーを受けていた「オプラ・ウィンフリー・ショー」への出演を最後に看護師になろうと決めたのである。
しかしそのショーをキッカケに米国一影響力があるといわれるオプラ・ウィンフリーの目に留まり、シャリースは歌手としての人生をスタートしたのだ。
2月16日放送の「徹子の部屋」にそのシャリースが出演した。彼女は得意とする楽曲のひとつ、映画「ボディガード」のテーマとしても知られるホイットニー・ヒューストンの『オールウェイズ・ラヴ・ユー』などを熱唱し黒柳徹子を唸らせた。
だが、トークとなると迫力ある歌を聞かせた彼女とは一変。黒柳徹子の率直な質問に素直に答え意外な素顔をのぞかせてくれたのだ。
「ドラえもんがお好きなんですって?」と徹子から問われたシャリースは「Yes! I’m a big fan!」と答えて歌詞は分からないけれど、とハミングでドラえもんのテーマを歌ってくれた。しかもさわりだけでなく1コーラス歌ったのだ。
僅か数秒ではあったがシャリースの『ドラえもん』はドライブ感がありビブラートもかかった歌い方で、彼女の歌手としてのポリシーを感じさせられた瞬間でもあった。
そうした無邪気な一面も見せるシャリースだが、現在18歳の彼女はフィリピンに住みLAと行き来しながらオンラインでボストンの学校で勉強している。意外にも彼女は将来は歌手で大成することにこだわらず、エンターテインメントの弁護士になることが夢なのである。
「一番のゴールは勉強して弁護士になることだけど、もちろん歌も続けたい」と言うのだ。
シャリースはラブソングを歌う時にセクシーな目線を投げかけることがある。そんな時の心境を問われた彼女は「今はボーイフレンドがいないので友人や家族のことを思って歌っている」と語った。
また、日本の食べ物では「おにぎりとしゃぶしゃぶが大好き」で「日本のファッションと特にシューズが大好き」という彼女は来日する度にショッピングが楽しみだという。
シャリースの歌声には日本のミュージシャンも注目している。この日は実力派歌手の平原綾香からメッセージが届いた。
平原はビデオでシャリースに対して「歌う姿を見ていて迷いが無い。お母さんを守りたいとかみんなを元気にしたいという思いがあるからじゃないかな」と感想を語っていた。
彼女は「日本でもみんなを元気にして欲しい」とシャリースの日本での活動を応援していた。
そのシャリースが今月、日本の3大都市でツアーを行う予定だ。
『シャリース・ジャパンツアー2011』が名古屋公演・2月21日Zepp Nagoya、東京公演・2月22日・23日Zepp Tokyo、大阪公演・2月25日Zepp Osakaで開催される。あわせてメディアにも続々登場することになりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)