この週末、全米市民を震撼させたアリゾナ州トゥーソンで起きた銃乱射事件。少女を含む6名が死亡、14名の負傷者が確認され、一人の男が殺人犯の容疑者として現在FBI連邦捜査局に身柄を拘束されているが、重体となっている民主党の女性下院議員は、女優グウィネス・パルトロウのいとこであることが分かった。
ご存じの方も多いと思うが、現地時間の8日に米アリゾナ州トゥーソンのスーパーマーケット「Safeway」の敷地を利用して行われた、民主党のガブリエル・ギフォーズ下院議員(40)の集会で、一人の男が銃を乱射した。
これにより、事務所スタッフや9歳の少女を含む6人が死亡。14人が負傷したが、ギフォーズ議員は頭を撃たれ重体となったものの、医師には手を動かすなど反応を見せている。事件後、彼女が実はグウィネス・パルトロウのいとこであることが発覚。メディアの取材に追われる中、ついにパルトロウは芸能情報番組『The Insider』を通じてこう声明を発表した。
「いとことはいえ、残念ながら本人には一度も会ったことがありません。でも、この悲惨な事件で命を落とされた方々と、そのご遺族の無念さを思うと胸が痛みます。またギフォーズ下院議員をはじめ、負傷された皆様の回復をお祈りします。」
FBIによる9日の会見では、実は共和党寄りというジャレッド・ラウナー容疑者が、民主党の穏健派であるギフォーズ議員の集会に参加するようになったのは、2007年からとのこと。同容疑者は政治家への不満、批判を口にすると激昂することがあり、家宅捜査では、ギフォーズ議員をターゲットに暗殺計画を練っていたことを示す文書が発見されたという。
なおギフォーズ議員は、不法労働者ばかりか移民をひたすら苦しめていると評判の悪いアリゾナ州の新移民法についても、必死に反論して来た。そんな彼女の命が狙われたことに、同州では移民や支持者が激しい怒りを表している。アリゾナ州には無くてはならないギフォーズ議員である。必ずや回復して下さるよう、ひたすら祈りたい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)