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ケープタウンで攻撃的な野生のサル「バブーン」だが、今回は快挙といえるだろう。なんと新種のシトラス系フルーツを発見してくれたのだ。
ケープタウンから200キロ北にあるシトラスダル近辺の農場は、山から下りてくるバブーンによって果物が荒らされており、年々被害はひどくなっている。バブーンの群れは果樹園の何千とある木から一本を選び、食い散らかすという。しかし1月12日、その凶暴なバブーンの嗅覚によって新しい種類のシトラス系フルーツが発見されたことがわかった。
発見されたシトラス系フルーツは、甘みが非常に強く、収穫時期も他のフルーツより3週間以上も早い。
現在農場では、この木の枝を親木に接木して「シトラス栽培協会」に渡し、温室で新果実を生産し始めた。この過程はおよそ2年かかって結果が出る予定であり、その後は南アフリカ中の果樹園で4年の期間試験生産された後、公式に新果実として登録される。
このエリアでは南アフリカでも最も長期の「10ヶ月」というシトラスシーズンを誇っており、4年以内には1年中シトラスを生産できることを目的としている。
バブーンの鋭い嗅覚が特別な木を見つけてくれることがあるそうだ。最近でも新しいバレンシア系の果実がバブーンによって見つかっており、他よりも遅く12月半ばまで生産することができるようになった。
これならば、バブーンに少しぐらい食べられても文句は言えないのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)