地域によりジャンケンの掛け声は様々だが『最初はグー』は全国共通だろう。この掛け声は伝説のバラエティ番組『8時だョ!全員集合』で世間に広まったとされるが、実はメンバーの志村けんが考え出したらしいのだ。志村自身がテレビ番組でその誕生エピソードを語った。
「相葉雅紀のバーテンダー大作戦」(テレビ朝日)で相葉雅紀から『最初はグー』誕生について聞かれた志村けんはその思い出を語った。
『8時だョ!全員集合』が全盛の頃だ。志村は終了後に飲みに行った。そこは行きつけの店で馴染み客には芸能人や野球選手も多い。みんなで盛り上がった後「支払いを誰がするか」ということになったのだ。
「じゃあ、ジャンケンで決めようよ」という話になったが、みんな酔っ払っているのでタイミングが合わない。「お前、遅出し!」と言い合ってジャンケンにならないのだ。
そこで志村が「じゃあ、みんな手を上げて! 最初はグーだよ」と号令をかけて「最初はグー! ジャンケンポン!」とやってようやくタイミングを合わせることができた。
その後、それを『8時だョ!全員集合』の中で罰ゲームを決める際のパフォーマンスなどに応用して行くことになる。一説では『8時だョ!全員集合』で自然発生的に生まれたともされるが、今回その真相を志村が語ったわけだ。
MCの相葉雅紀は志村の話を聞いて「その『最初はグー』が年代を超えて、今も小さな子供でもやってますよね」と感動した。志村は「多少の影響力はあったと思う」と謙遜したが「ただね、あれ著作権がないの」と残念そうに語った。
もちろん志村けん流のジョークだが、もしも著作権が発生したら凄いことになっていただろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)