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フリービット、SDカードにCPUや通信モジュールを組み込んで単体で動作する「ServersMan@SD」を開発

フリービットは、SDカードの中に、CPU、WiFi モジュール、SD メモリモジュールなどを実装し、その上でServersManプラットフォームを動作させることに成功した。
商品化されれば、SDカード対応のデジカメ、ハードディスクレコーダーなどに装着するだけで、ネットワーク対応製品として使えるようになる。

これまでは、ネットワーク対応機器を開発する場合、機器に対するネットワークモジュールの組み込みやソフトウエアの開発などが大きな負荷となっていた。

しかし、ServersMan@SDにより、ネットワーク機能の無い家電であってもSDカードに対応さえしていれば、ネットワーク家電として生まれ変わる。

さらに、ServersMan@SDを搭載した機器同士が、単なる端末からServer機能とClient機能の双方を持った、「自律Node」として機能するために、PCやクラウド上のサービスを通さずに直接機器と機器が交信することが可能となる。

たとえば、SD搭載デジタルカメラから、SD搭載フォトフレームに直接写真を送ったり、SDカードに録画した動画をPCを通さずにスマートフォンに転送するといった使い方が可能になる。

サーバーとしてのすべての動作は、SDカード内に搭載されているCPUで処理しているので、利用している機器の性能に一切左右されることなく常に同じパフォーマンスで動作する。

本技術は2011年1月6日(日本時間7日未明)よりアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市のCES(コンシューマーエレクトロニクスショウ)のaigo/Smart Cloudブースにて、実働機が参考出展される予定となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)