エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】入れ墨に6時間! 唐沢寿明、竹野内豊が明かす映画「太平洋の奇跡」の撮影裏話。

2月公開の映画「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」はタイで撮影が行われた。出演する竹野内豊や唐沢寿明、井上真央がテレビ番組で現地での撮影エピソードを語った。

同映画は第二次世界大戦時に激戦地となったサイパン島でわずか47人の日本兵が米軍45,000人を相手に戦った実話を書いた小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」(ドン・ジョーンズ)が原作となっている。
日本兵を率いて巧みに戦ったのが「フォックスと呼ばれた男」陸軍大尉・大場栄で竹野内豊が演じている。また「サイパンタイガー」と恐れられた堀内今朝松 一等兵を演じるのが唐沢寿明で、井上真央が看護婦・青野千恵子を好演している。

1月14日放送のテレビ「DON!」では同番組の馬場典子アナが彼らにインタビューを行い映画の撮影秘話を聞きだした。
同映画で視覚的にインパクトがあるのが唐沢寿明演じる“サイパンタイガー”だろう。スキンヘッドに上半身の入れ墨を露にしながら機関銃を連射するシーンは「米軍が恐れた」という事実も納得させる熱演だ。

主演の竹野内豊がその唐沢寿明に「入れ墨をいれる時間が本当に大変じゃなかったのか?」と尋ねた。
唐沢は「う~ん、6時間くらいだよね」と平静に答えたが、馬場アナだけでなく共演者の井上真央も予想以上に時間がかかることに驚いていた。
唐沢だけが入れ墨の為に朝一番に早起きしていたという。それから6時間かけて入れ墨を描き撮影に臨むのだ。
だが、彼が辛かったのは入れ墨よりも撮影の内容だった。「出番が来て出て行くとすぐに『はいOK!』って終わりだったりするんだよね」という状況もあるのだ。「コレで終わりかよ! みたいな…」と唐沢はそのぶつけようの無い苦悩を語った。

戦争の過酷さを描いた映画だけに「役作りも大変だったのでは?」と問われた竹野内豊は「戦争を実際に体験してないので役作りのしようもないですし、みんな大変だったと思います」と真剣に答えた。
ところが彼はそれに続けて「唐沢さん以外は…」と付け加えたのだ。唐沢寿明はこれまでヒーロー物から時代劇、医療系、そして最近では「20世紀少年」とあらゆるジャンルを演じている。
その前提があるからだろう、唐沢から「なんで、俺以外なんだよ!?」と聞かれた竹野内は「唐沢さんはなんにでもなれるから」と答えたのだ。唐沢は「なれないよ、アメーバじゃないんだから」と呆れていた。
同映画の撮影は昨年の6月からタイ王国のラヨーンで行われており、完成するまでに彼らの掛け合いのコンビネーションもすっかり出来上がったようである。

映画「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」は2月11日(金・祝)より、東宝系にて全国ロードショー公開。インタビューでの彼らの楽しそうな雰囲気とはまた違った、見ごたえのある内容が楽しみだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)