好みのタイプではない男優とのセックスシーン。生理的に受けつけないと思えば出演しなければよい。だがそれは一流どころの話。自分のキャリア・アップにつながる作品だと思えば、我慢してその撮影に臨む女優だっている。女優クロエ・セヴィニー(36)もそのひとりであったようだ。
『ボーイズ・ドント・クライ』、『アメリカン・サイコ』、『ニュースの天才』といったヒット作品に出演して来たセヴィニー。元はモデルで、レッドカーペットのドレス選びのセンスは抜群、ファッション誌の編集を手掛けたりもした。
そんな彼女はこの度『PLAYBOY』 とのインタビューにて、ヴィンセント・ギャロ監督・主演の2003年の作品、『ブラウン・バニー』に出たことが原因で精神的なダメージに苦しんでいると告白した。
その作品では、なんとギャロに “ブロー”、お口でサービスしていたセヴィニー。しかも “飲んだ” とも言われている。第56回カンヌ国際映画祭に出品されると、人々はもうそのシーンにカンカンガクガクの大騒ぎ。評論家らはこぞって、“稀に見る最悪な映画” と酷評した。
「あの映画に対する私の思い? 複雑すぎてうまく表現できない。もちろんヴィンセントは好きよ。作品も悲劇的でかつ美しく、自分の演技にも満足しているわ。でも残念なことに、皆さんはあの映画を全体として捉えてくれなかった…。」
「これまで何度もセックスシーンの撮影は経験したけれど、もうたくさんよ。自分の意志、自由をもっと大事にしていかなければと思っているの。これが原因で、いつかセラピーのもとに通うこともあるかも知れないわね。」
1998年の自伝映画、『バッファロー’66』で話題沸騰となったギャロ。美術、音楽の世界でも活躍する彼を、孤高の鬼才と評価する人も多い。だがその強すぎる個性ゆえ、話の展開が一方的になりがちでもある。彼の作品への出演オファーが来た女優さんたちは、よーくシナリオに目を通し、納得してから契約するべきであろう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)