M-1グランプリ2010で準優勝のスリムクラブが「笑っていいとも!」に初登場した。さすがのパフォーマンスにタモリも唸ったが、コーナー企画の観客の得票数で1票及ばず2位となった。
スリムクラブの芸風はかつてないほどの長い間の取り方と捻りが効いたネタの内容にあるといえる。
12月28日の「笑っていいとも!」の人気コーナー「お笑いニートを救え!ギャグマーケット」に早くもスリムクラブが登場した。
今回は4組の芸人の中から観客100人から最高得点をもらったものが1組、翌日夜の特番「笑っていいとも!年忘れ特大号!」へ出演する権利を得るのだ。
トップバッターでスリムクラブが「あなた私と生活していたことありますよね?」と通行人に話しかけるネタを披露。会場から『91点』の高得点をもらい、タモリをして「あの間は凄いよね!」と唸るほど評価されたのだ。
続く「プチ・マツコデラックス」(北条ふとし)は『84点』、「80年代の歌番組のイントロでのどうでもいい曲紹介」をネタにする「アナログタロウ」は『88点』だった。この調子ではスリムクラブが優勝かと思われたのだ。
なぜなら最後の「木村拓哉が言うであろうセリフ」がネタの「もっぷん」はレギュラー陣からは毎回酷評されているからである。
そのもっぷんが映画「ヤマト」の木村拓哉風の衣装を着けて登場。2011年のカウントダウンを「5.4.3.2.1せーの、波動砲発射! ……ワープ!」と目を泳がせながら叫んだが笑いはほとんど起きなかった。
しかし観客の得点はなんと『92点』だったのである。レギュラー陣も唖然としたがルールなのでもっぷんが、いいとも特番へ登場することになった。
ちなみに、この後にはスリムクラブをはじめM-1に出場した「銀シャリ」「カナリア」も登場して賑わった。
優勝せずともM-1グランプリに出演するということはこれほど芸人の環境を変えるのだ。そのM-1が終わってしまったのだが、次に続くイベントを切望する。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)