理系を目指す人が減っていると言われるが、一方でコンビニ書籍などでは宇宙の秘密や生物の不思議などを解説した本も売れており、楽しみながら学べる環境が整えば、理系志望者も増えると思われる。
そんなニーズに応えるべく、ソフトバンク クリエイティブは、科学の基礎をわかりやすく学べることで好評の科学新書「サイエンス・アイ」シリーズの「マンガでわかる心理学」「金属のふしぎ」「人に教えたくなる数学」を、iPad向け電子書籍として、アップル社が運営するApp Storeにて2010年12月22日より提供を開始する。
ソフトバンク クリエイティブは、今回の電子書籍化にあたり、見開きページに解説図やイラスト、写真を配置する工夫でより理解しやすくする「サイエンス・アイ」のコンセプトを踏襲するため、横画面で原書とほぼ同サイズのiPad向けアプリケーションとして電子書籍版を作成した。
また、すでに幅広い年代の読者が楽しんでいる内容を電子書籍でも配信することで、近年、中高生からの人気が低迷している理工系の分野への興味喚起や、社会人の雑学習得に、さらに貢献していくとしている。
サイエンス・アイ新書は、「科学の世紀」と呼ぶにふさわしい21世紀の羅針盤を目指して2006年10月に創刊した科学新書シリーズである。
「難しい」「将来、役に立つかわからない」などから起こっている理工系離れに歯止めをかけるべく、仕組みや理論などを基礎からやさしく、わかりやすく解説し、見開きに解説図やイラスト、写真を配置し、本文の理解促進を図っている。
文系も理系も、この世がどのような仕組みで成り立っているかを解明するアプローチの方法である。必ずしも理系を目指すことはないが、理系的な世界の把握を理解しておくことは、多くの人にとって将来の役に立つであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)