会社のPC、自宅のPCそしてケータイやスマートフォンの間でデータをバックアップ・同期させるサービスとしては、Dropboxが広く知られているところであるが、SugarSyncと呼ばれるサービスも注目を浴びていた。
「マジックブリーフケース」と呼ばれる独自の連動機能を持ち、Dropboxとはまた違った操作性を持つ。
そのSugarSyncの日本版が、BBソフトサービスから2010年12月14日(火)より正式提供されることになった。
SugarSyncの最大の特徴は、SugarSync Managerと呼ばれるコンソール画面で、どのパソコンのどのフォルダを、別のパソコンやスマートフォン等のどのフォルダに同期させるのか、一覧できることにある。
Dropboxの場合は、クライアントソフトをインストールした端末に作成されるDropboxフォルダの中身のみが同期され、他のフォルダを同期させたい場合には、シンボリックリンクを張る必要がある。
シンボリックリンクとは、Windowsでいうショートカット、Macでいうエイリアスに相当するが、UNIX/POSIXシステム固有の仕組みであるため、ターミナルコンソールを開いて、コマンドを打ち込む必要があり、初心者にはハードルが高かった。
その点、SugarSyncであればすべてGUIで操作できるので、複雑なバックアップ・同期ポリシーを設定しても悩むことがない。
万が一、誤ってファイルを削除しても、Web上の「ゴミ箱」に移動されているだけなので、復元は容易だ。
マジックブリーフケースと呼ばれるフォルダにファイルを入れれば、ただちにアップロードされるとともに、他の端末もインターネットに接続されていれば、すぐに同期される。
とりあえず「すべての端末で一時的に使うファイル」は、マジックブリーフケースに入れておき、後から任意のフォルダに移動して、同期するか、削除するかを決めることもできる。
その他、複数ユーザーで共有したり、写真フォルダをサムネール表示させたりといったこともできる。
容量は5GBまで無料で使うことができ、その他、追加容量に応じて料金プランが用意されている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)