彼女にはやりきれないステージになっただろう。スーザン・ボイルが、演奏の途中で歌につまるというハプニングに見舞われた。トークショーでの生放送中、喉を詰まらせ歌をストップした彼女。番組司会者が、スーザンに助け船を出すという一幕となった。
「もう一度歌いなおしてもいい?」
スタジオの後ろを振り返り、番組の司会者に尋ねるスーザン・ボイル。こんなハプニングが起きたのは、米ABCのトークショー「The View」でのことだった。ライブで放送されていた演奏中に、スーザンは喉を詰まらせて歌うのをストップしてしまったのである。
この番組が放送されたのは、月曜日の朝。スーザンはあの美しい歌声でクリスマスソング「さやかに星はきらめき」を披露した。番組中のエキストラから注がれる視線を前に、おそらく彼女も緊張していたのかもしれない。歌い始めてから1分ほどたった頃、調子が狂ってしまった。
スーザンは、この番組が生放送であることも忘れていたようだ。咳き込む彼女は、お腹を押さえながらもう一度歌いなおせるかどうか振り返りながら尋ねたのである。
実に気まずい空気の流れる瞬間である。しかしこの思わぬハプニングも、番組司会者のとっさの機転のおかげで救われることになる。
「素晴らしい歌だったわ」
司会者はスーザンの側に駆け寄り、肩に手をかけながらその場をうまくとりなした。スタジオ中のエキストラからも大きな拍手が送られる。
「ごめんなさい、喉に大きなカエルが入ってしまって」
このようなジョークで返すスーザンに、スタジオも笑いにつつまれた。とは言うものの、やはりステージでの思わぬ失敗にショックを隠しきれない様子である。スーザンはとかく伏し目がちであった。
さて、先月スーザンがリリースしたクリスマス・アルバムの「ザ・ギフト」。チャートでもトップにランクインしている。衝撃のデビューからおよそ2年近くがたつ彼女だが、その実力と人気は、もはや不動のものとなっている。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)