日本最大の市民参加型マラソン大会として定着した東京マラソン。そんな人気の東京マラソンにランナー、ボランティアに加えて、今年から「チャリティ」という新しい参加形式が加わることとなった。やや出費はあるものの、今からでも念願の東京マラソンにランナーとして参加できる上に、社会貢献ができるので、エントリーする意義は十分にありそうだ。
2011年2月27日(日)に開催される東京マラソン。ことしで5回目を迎えるこの大会は、ランナー3万人以上、ボランティア1万人が参加するビッグイベントで、昨年、国際陸上競技連盟のゴールドラベルを取得して、海外からも高い評価を受けている。東京のまちを駆け抜けることができる唯一のチャンスとなるこの大会の参加希望者はふえる一方で、何年も申し込んでいるけれど、毎回、抽選に外れてしまうという人も少なくないようだ。ボランティアの申し込みでさえ、今年は募集から2日で定員に達して締め切られたという。
そんな大人気の大会に参加できる方法がもう一つ、ふえることになった。それが「チャリティ」による参加だ。今回のチャリティのテーマは“つなぐ”。この共通テーマのもとに集められた寄付金は全額支援先団体に寄付され、病気の子どもと家族を支援する「家族」、環境問題を支援する「未来」、途上国の命の問題を支援する「命」、アスリートを支援する「夢」という四つの分野の活動の支援に充てられる。尚、チャリティ参加の基本スタンスは寄付金を納めること。「チャリティランナー」としてフルマラソンに参加するのは希望者のみとなっており、10万円以上の寄付をした人の中で、先着1,000名がチャリティ活動をPRする「チャリティランナー」としてフルマラソンに参加できる。要するにこの人気を社会貢献に活用しようという試みだが、2010年からチャリティ枠の創設について言及していた石原都知事は、このチャリティ事業の実施に対し、「東京マラソンを世界最高峰の大会に進化させるとともに、日本にチャリティ文化を根付かせる基礎も作っていきたい」とコメントしている。
寄付の申し込みは、12月15日(水)午前10時から、東京マラソン公式ウェブサイト上にて開始される。寄付金の受付は事務手続きの都合上、1万円単位で実施されるとのことなので“気軽に”というわけにもいかないが、チャリティランナーとしての参加を希望する人はお早めに。
(TechinsightJapan編集部 小林由佳)