赤ちゃんポストに託された女児、扉を開けた消防士が“運命”を感じて養子に(米…
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中国新疆ウイグル自治区アクス市にある小学校で11月29日正午、大勢の児童が折り重なって倒れ、100人以上が病院に運ばれる事故が起きた。病院に運ばれた児童のうち、41人が入院し、少なくとも7人が重傷、1人が危険な状態だという。
中新社によると、事故が発生したのはアクス第5小学校。校庭で行われる体操に向かった数百人の児童が、階段で前にいた児童が転んだことに気付かず、後方からの児童が次々と折り重なって倒れた。数百人で階段はいっぱいになり、手すりまでもが歪んだという。事故発生後、学校側はすぐに負傷した児童をアクス第一人民病院へ運んだが、病院側は詳しい状況の公開を拒否している。
中国ではこれまでにも学校での重大な転倒事故が起きている。昨年12月には、湖南省湘潭市の私立中学校で、千人の学生が夜宿舎に戻った際、前を歩いていた1人の女子学生が階段で倒れると、後ろの学生も次々と倒れ8人が死亡、26人が重軽傷を負う大惨事となった。事故後、この学校の校長は逮捕され、教育局長は免職処分を受けている。
また、2005年10月には、アクス市農一師第二中学付属小学校で大勢の児童が急いで校庭に向かった際に、階段の手すりに押し付けられ1人が死亡、13人が負傷した。
このような痛ましい事故が教育現場で繰り返されるのはなぜだろう。すぐにその安全管理が見直されていなければならないはずだ。日常的な体操へ向かう際にこの状態なら、緊急事態にはどんなことになるのか。事故のあった学校だけでなく全ての学校に、こどもたちの安全な学校生活について確認してもらいたいものである。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)