映像ソースが2本ずつ収められている、A.mp4とB.mp4をそれぞれ1本ずつにバラして、ファイルA1.mp4~B2.mp4という4本のソースに分割し、それらをA1 B1 A2 B2の順番で並べ替えて1本の映像ソースに仕上げたい。
こんな作業が直感的かつ高速な処理で行えるフリーソフトがUniteMovieである。
UniteMovieは、分割を行う「cutmovie.exe」と結合を行う「unitemovie.exe」の2つで構成されている。
上記の作業を行うには、まずcutmovie.exeを起動して、分割ポイントを頭からの経過時間で指定する。
プレビューは表示されないので、あらかじめビューワーで確認して、1:24:00のような数値をメモしておく必要がある。
この点が、実は優れたところで、有料のビデオ編集ソフトだと、編集作業に重点が置かれるので、横に長いプレビュー表示を辿りながら、分割地点を探さなければならない。
しかし、実作業上は、何時間何分目という時間ポイントだけで指定したほうが断然便利なのだ。
この作業によって、4本のビデオファイルに分割したら、次にunitemovie.exeを起動する。
分割した4本のファイルを、結合した順番に指定し、「結合」ボタンを押すと、結合処理が行われる。
全体再エンコードではなく、結合部分に集中処理を加えているようで、合計2.5時間の動画の結合が、30分少々で終了した(実験環境 Core2Duo 2.1Ghz)
RealMedia、MPEG、AVI、Windows Media、QuickTime、FlashVideo、MP4等、メジャーなフォーマットは大体サポートしている。
オフィシャルサイトでは、2007年以降はバージョンアップをしていない様子だが、このツールはこれ以上バージョンアップする必要もないだろう。
なお、結合しながら別形式に変換したい場合には、iWisoft Free Video Converterが優れているので、両方備えておくと便利である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)