writer : techinsight

iPad向けアプリ「エンジニアのための ITビジネス用語事典」ソフトバンク クリエイティブ

エンジニアと事務職、CIOとそれ以外の重役とでは、しばしばIT用語を巡ってトンチンカンな会話が繰り広げられる。たとえば、「キッティングのスケジュールについて打ち合わせたいのですが」と物品管理部門の人に言っても、たいがいは通じない。キッティングとは、IT機材の搬入から箱だし、備え付けなどの一連作業を指すが、こうした場合には物品管理担当者がその用語を覚えるか、外注IT業者のエンジニアが日本語で「機器備え付け作業」と言い換える必要がある。ソフトバンク クリエイティブから、このような用語理解をサポートするiPadアプリ「エンジニアのための ITビジネス用語事典」が提供された。

「エンジニアのための ITビジネス用語事典」は、アイティメディアが運営するエンジニアのための情報総合サイト「@IT情報マネジメント」に掲載された「@IT情報マネジメント用語事典」を、再編集のうえiPad向けのアプリケーションとして作成したものである。

システムの開発や管理運用、企画書や仕様書、プレゼン資料の制作、打ち合わせや商談の場など、ITに関連する日常のビジネスで必要となる約800語の専門用語を厳選して解説しており、用語の成り立ちや使用例も学ぶことができる。

「エンジニアのための ITビジネス用語事典」は、ネットワーク環境に関わらずiPadさえあればいつでもどこでも辞書のように用語を調べることができる。

2010年11月15日より配信が開始されており、提供価格は1,400円となっている。

さまざまなシーンで活用が期待されるが、特に有効なのは、それまで内勤だったSEが営業に出る前に、今一度自分の使っている用語を再整理して、顧客にきちんと提案できるように訓練教材として使用することである。

開発の現場では一般社会から遊離した「異次元語」のような会話が繰り広げられるもので、これに一般のビジネス用語が加わってくると、外回り営業が覚えるべき用語は多大である。

また、情報処理技術者試験受験者や、IT部門新配属ビジネスマンなどにとっても有用なツールとなるであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)