writer : techinsight

ユーザー自らPCを管理する 「自営型LCMサービス"Privateバージョン"」を提供 ユニアデックス

私物ソフトを勝手に会社のPCにインストールしてはいけないし、部門予算で買ったソフトをインストールする際にはシステム管理者の承認を得る必要がある。こうしたルールを徹底することが、いわゆる「コンプライアンス(法令遵守)」の基本である。
しかし、意外とこれが徹底していない会社は多いものだ。そこでそうした管理をユーザー自ら徹底できるサービスが、ユニアデックスの「自営型LCMサービス”Privateバージョン”」だ。

従来、「クライアントPC LCMサービス」は、数千台規模のPCが導入されている大手企業がICT機器の資産管理・運用などといった煩わしい業務をアウトソースしたいとして生まれたサービスである。

それに対し、今回提供を開始する「Privateバージョン」は100台から3000台のPCを擁する中堅・中小企業向けに、社内のPC管理要員パワーの有効活用と管理運用コストの軽減、さらに新たな効率化・付加価値を期待し、自社プライベート環境でのLCMサービスを運営可能にする自営・自立型のサービスである。

「Privateバージョン」では、企業が独自にイントラ内にLCMサービス管理サーバーを設置し専用ツールを導入する。PCには管理サーバーと連携して機能するLCMエージェントを導入する。

PC管理者は、この「Privateバージョン」を利用することで、管理サーバーを自ら操作して、PCのハードウエアとソフトウエアなどの資産情報(インベントリー)を収集し、ソフトウエア配布と更新、セキュリティーパッチ適用、コマンドを利用したPCリモート操作、稼働時間収集、伝言板による利用者への一斉お知らせなどを活用した管理が可能である。

一方、エンドユーザーは、PC情報の確認、伝言板による管理者への各種依頼事項の登録、進捗状況の参照、また、データファイルの自動バックアップ機能を使い、万が一の際のデータ復元も容易に行える。

なお、「Privateバージョン」管理サーバーの環境構築は、ユニアデックスLCMサービスマネジャーのサポートのもとで、ユーザー自身が専用ツールを導入する。運用開始後のPC管理者へのサポート体制として、ユニアデックスのLCMサービスデスク、またオンサイトでのサポートが必要な場合には同LCMサービスマネジャーが支援する。

「Privateバージョン」の基本サービスには、構成管理、ソフトウエアの配布・更新、データバックアップ、伝言板、PCリモート操作などの運用機能があり、これらは月額料金に含まれる。

また、オプションとして、LCMサービスメニューのアセスメント調査、機器調達といった事前準備のほか、導入にかかわるキッティング(各種セットアップ)、配送、Windows7移行支援、データ移行支援、現地導入据付、運用面のヘルプデスク、障害受付、ポータルサイト開設、代替機据付や、機器類の移設・撤去、データ消去、機器廃却などのアウトソーシング各種メニューも利用できる。

たとえば、オフィス移転やフリーオフィス化を検討している会社や事業部門で、物理移転と併行して、適切なシステム環境を構築するべく、こうしたサービスの導入を検討する価値があるだろう。

「クライアントPC LCMサービス Privateバージョン」の利用料は、定額月額払いで、多額の初期費用などは不要。PC100台の場合、1台当たり月額340円からとなっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)