writer : techinsight

物販店店長の悩みとモチベーションに関する調査 JTBモチベーションズ

JTBグループの人事コンサルティング会社、JTBモチベーションズは、全国の20歳代から60歳代までの物販(小売)店の店長300人に対し、仕事に対する悩みとモチベーションに関する調査を実施し、調査結果をまとめた。

本調査は、消費が低迷する中、百貨店とGMS・スーパーの衰退や、格安店や各種専門店の台頭などの動きにより業界地図の塗り替えが続く小売業界において、店舗業績の鍵を握る店長のモチベーションを明らかにし、その支援策を探ることを目的としている。

調査の結果、次のような結果が得られた。

回答者の60%以上が、仕事にモチベーションとプライドを持ち、自分のアイデアを実現し、仕事をまかされてスタッフの定着率をよいほうだと認識し、店の運営を適切にこなしており、スタッフの指導を重要だと回答している。

一方で、会社の業績に対して暗い見通しを持つ人が多く、昇進予想や昇進意欲がない人が多かった。

また、労働時間や立地・設備、マニュアル整備といった、労働環境の面も満足している人のほうが少ない。

さらに、教育に関しても、自分自身への教育、スタッフへの教育双方に関して、満足している人が少ないことがわかった。

売上の昨年対比が【5%以上高い】店長と、売上の昨年対比が【5%以上低い】店長の仕事に対する意識について、回答を得点化して、その差が大きい項目を抽出した。

その結果、売上の昨年対比が【5%以上高い】店の店長は、スタッフの中に右腕として頼りになる人がいて、スタッフを研修や勉強会に参加させており、本社や本部、上司に悩みを気軽に相談でき、彼らから期待されているという認識があることがわかった。

そして、「仕事に対して最も強く望んでいること」を選択肢から3つまで選んでもらったところ、売上の昨年対比が【5%以上低い】店の店長の回答は、「売上アップのための、対策が欲しい」(50.3%)に集中した。

売上の昨年対比が【5%以上高い】店の店長の回答は、「店の設備を充実させて欲しい」(39.2%)が最も多く、次いで「将来のキャリアの見通しを立てたい」(33.3%)、「休む時間や休日が欲しい」(31.4%)が多かった。

調査結果の詳細はPDFファイルでダウンロードできる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)