お笑いコンビ、ピースの又吉直樹はそのネガティブなキャラで人気だが、相方の綾部祐二でさえあきれるほど無口なのである。その又吉が無口になったのは子ども時代のトラウマが原因だと明かした。
イケメン芸人で登場するなりブレイクダンスを見せるなど活発な綾部祐二と対照的に、又吉直樹はボーッと立っているというのが常でそのアンバランスがピースの面白さでもある。
しかし、11月4日に放送された「ダウンタウンDX」に出演した際、綾部は又吉の無口には実際に困ることが多いと明かした。
綾部は又吉が本番中にひと言もしゃべらずに困ったことが100回以上はあるというのだ。確かにこの日もその時点で又吉はほとんどしゃべっていない。
すると綾部から不満だと明かされて又吉は無口な理由を話したのだ。又吉は声のテンションが低いので全体が盛り上がってる時に「『わかるわかる』と言うとみんなの動きがとまる」と言うのだ。彼なりに辛い思いをしているようである。
だが、それは又吉が無口である原因の一端に過ぎなかった。本当の原因は又吉の子ども時代にあったのだ。実は彼の父親は沖縄出身で、彼が子どもの頃は沖縄に里帰りすることが多かった。
ある日、沖縄の親戚らが宴会を開いた時のことだ。泡盛も入りノッてきた親戚がエイサーを踊ると又吉の父も踊って場を盛り上げた。
父が「おまえも踊れっ」とけしかけたので又吉も踊りに入ると場が一段と盛り上がったのだ。又吉は子どもながらに踊りがウケたので褒められるだろうと期待したのである。
ところが彼の父は「おまえ調子にのるなよ」と意外な反応を見せたのである。
又吉はこの出来事で「人を笑わす喜びと、調子にノルと怒られるということを学んだ」と話した。
以来、又吉はハイテンションで盛り上がることができなくなったのである。しかし皮肉にもそのネガティブさがウケてピースは今年に入り人気が上昇した。キングオブコント2010で2位となってからはバラエティへの登場も増えているのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)