エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「警備員の胸倉つかんだ」。元阪神・赤星、ファンに二度ブチ切れていたと告白。

阪神タイガース時代は“赤い彗星”と呼ばれてファンから親しまれていた赤星憲広が引退して1年が過ぎた。彼は現役時代、ヒーローインタビュー時にファンに暴言を吐いたという伝説を持つのだ。引退した今、彼は自らテレビでその真相を語った。

2001年に阪神タイガースに入団した赤星憲広は2009年に引退するまで阪神タイガースでプレイした。
現役時代の通算盗塁数は381回、5年連続盗塁王となり守備でもゴールデングラブ賞を6度受賞するなど俊足を生かして活躍したのだ。
ファンからも“赤い彗星”や“レッドスター”と呼ばれて人気の選手だったが昨年9月12日に甲子園球場、横浜ベイスターズ戦でセンターフライをダイビングキャッチした際に負傷。頸椎脊髄損傷だった。
赤星はその怪我が原因で引退、今は評論家、解説者として野球に関わっている。その彼が10月放送されたテレビ「ダウンタウンDX」に出演して現役時代のエピソードを話した。

赤星の引退につながったあのダイビングキャッチの凄まじさは観戦していた陣内智則が「見ていてなんか大変なことが分かった」と鮮明に思い出すほど高さのあるダイビングだった。
赤星はその時のことを「ダイビングした後は両脚が全く動かなかった」と明かし、怪我したことよりもボールが取れなかったことが悔しかったと語った。

そんな赤星憲広は一見、穏やかそうな風貌なのだがヒーローインタビューの時にスタンドのファンに向かって「入ってねえんだよ! この野郎!」と怒鳴りつけたことがあるのだ。
このシーンは陣内や千秋、ダウンタウンなど阪神ファンは誰しも覚えているほどで、今も伝説として語られている。

赤星はこの時なぜファンにブチ切れたのかを説明した。ヒーローインタビューは甲子園球場の場合は、球場内にも音声が流れるのだが、この時は福岡Yahoo! JAPANドームだったのだ。そのためテレビ、ラジオにはインタビューが放送されるのだが、ドーム内には音声が流れない。
しかし阪神ファンはマイクの調子が悪くて聞こえないと思ったのだろう。インタビュー中にずっと「聞こえネエって言ってるのがわかんねえのか!」と叫び続け、あまりのその大声に赤星にアナウンサーの声が聞こえないほどだった。
さすがに赤星は『こいつら言わないとわかんねえな』と判断して「入ってねえんだよ! この野郎!」と叫び返したと言うワケだ。
その行為が選手としてどうなのかはともかく、その状況を知ることが出来て共演者らもスッキリしていた。

ところが、赤星はもう一度だけファンに切れたことがあると明かしたのである。しかも本拠地甲子園球場でのことだ。
ある試合で彼がバッターボックスに入るたびに同じファンが大声で野次をとばしていた。
彼はその野次に耐えかねて、その試合の最後のバッターボックスに立った時に「わざとアウトになり」1塁から戻って来るその足でそのファンのところに駆けつけた。
赤い彗星の俊足で「お前ちょっと来い!」とそのファンに叫ぶと、スタンドにいた警備員に「(ファンを)止めとけ! 俺が行くまで!」と指示した。
しかし赤星が駆けつけた時には警備員が「逃げられました」と済まなそうに立っていたのだ。彼も腹の虫が治まらなかったのだろう「お前! なんで止めとかねえんだ!」と警備員の胸倉をつかんでブチ切れたのだった。

警備員にはお気の毒だったが、この2つのエピソードで赤星憲広が意外と短気だということが分かる。赤星によるとチームメイトからは「着火マン」と呼ばれていたそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)