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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「人生は金、貧乏は犯罪」。板東英二が語る人生観の真意とは。

タレントの板東英二がテレビ番組で「人生とは金」であり「貧乏は犯罪」という内容の発言をした。場合によってはイメージダウンとなる恐れもある言葉を口にした板東の目は真剣だった。

かつてはプロ野球の名投手として活躍し、今はタレントとして『ゆでたまご』で人気のある板東英二も70歳となる。
11月17日放送の「ごきげんよう」に出演した彼は『好きな言葉』として「人生は金」と答えた。司会の小堺一機からその訳を聞かれると板東は「もっと言わせてもらえば」と続けて「貧乏は犯罪ですよ」と話したのだ。
板東はその言葉について『お金がないと困るし、人間というものは貧乏な状態になると卑屈になり、とんでもないことを考えるしやってしまう』と説明したのである。

板東英二は戦時中に満州国吉林省で生まれている。終戦を迎えて日本へ引き上げることになったが、その時は着る服もボロボロで食べるものもない悲惨な状態だった。
あまりに空腹だった彼は農家のニワトリ小屋から卵を盗んでしまったのだ。火を点けると見つかるので、彼は生卵のままススって食べ栄養を得ることが出来て生き延びたのである。
彼が現在ゆでたまごが好きなのはキャラクターだけではなく、この頃の思い出からゆでたまごはぜいたくでおいしい食べ物だと感じるからなのだ。
また彼はプロ野球選手の頃から様々な事業に手を出していたが、バブル崩壊の影響で失敗して多額な借金を作ってしまう。並々ならぬ苦労の末に還暦を迎える頃にようやく清算したという体験もしている。

前述の言葉に対しては世間から『お金が全てではない』、『誰も好きで貧乏なのではない』との批判も受けるかもしれない。しかし板東が敢えてそれを話したのは彼がこれまでに苦労したことを教訓として示したかったのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)