人気グループAKB48の小嶋陽菜はドラマなどでも活躍する人気者だ。そんな彼女に「見るからにヘタそう」と料理の腕を試す企画が行われたのだが、小嶋は周囲の想像を超えた料理を披露することとなった。
日本テレビで放送されるAKB48の冠番組「AKBINGO!」の収録スタジオに女芸人の一団が訪れた。テレビ「ギブアップ嬢」の女芸人軍団(松嶋尚美、森三中、ハリセンボン、柳原可奈子)の面々だ。
「AKBINGO!」の収録が休憩に入ったところで近藤春菜が警戒するAKB48に向かって「見るからに(料理が)ヘタそう」と小嶋陽菜に企画『ギブアップ飯』への挑戦を依頼したのだ。
『ギブアップ飯』とは料理が下手そうな芸能人が指定された料理を作り、女芸人軍団が“料理オンチ”か否かを判定するというものである。
戸惑う小嶋陽菜に「AKBINGO!」プロデューサーの毛利忍氏は小嶋が抜けても収録は大丈夫といわんばかりに「陽菜(はるな)頑張って~」と彼女を送り出した。
なかば強引に『ギブアップ飯』の収録スタジオへ移動した小嶋陽菜にお題として出された料理は『かき揚げ』である。
ところがいきなり予期せぬ出来事が起きたのだ。小嶋は「かきあげ?」と首をかしげたのである。小嶋はかき揚げを知らないらしく「牡蠣の唐揚げを略してかきあげ?」などと言うのだ。
そんな状態で準備された具材(さくらエビ、ホタテ、豚バラなど)を駆使して小嶋は料理を作り出した。
本来、かき揚げは天ぷらのように小麦粉をつなぎとして揚げるのだが、小嶋にはそうした作り方も教えることはできない。彼女は、さくらエビとホタテをボールで交ぜるとそれを豚バラでくるみパン粉をつけて揚げるという独創的な作り方を見せたのである。
「揚げ物は初めて」という小嶋は『きつね色に揚げる』という言葉を思い出して「本物のキツネか? 絵のキツネか? どっちですか? それだけ教えてください」と懇願した。
女芸人も仕方なく「本物のキツネだよ」とアドバイスすると小嶋は「じゃあ、もうちょっとだ」とさらに揚げていた。果たして「本物のキツネ」で揚げる色が分かるのか? アドバイスした女芸人も首をかしげていたのだ。
やがて完成した料理は当然「かき揚げ」ではなかったが、なぜか美味しそうなのである。食欲をそそる料理に女芸人達も試食する箸に躊躇はなかった。
森三中の大島美幸はひと口食べると目を丸くして「ギャハハハハハ!!」と笑いがとまらない。それほどウマかったのである。近藤春菜も「うんま! 全部が凄く生かされてる!」と絶賛した。
『かき揚げ』ではないので名前をつけろと言われて小嶋陽菜はこの独自の料理に『巻き揚げ』とネーミングしたのである。
お題の「かき揚げ」は作れなかったことで小嶋陽菜は「料理オンチ」と判定されたが、芸人たちも「これはかき揚げよりおいしいよ!」と小嶋をフォローしていた。
小嶋陽菜が料理オンチなのかは判断つかない微妙な結果となったわけだが、AKB48の大島優子は小嶋の「チーズケーキを食べたけどおいしかったですよ」と証言している。
実は大島優子はAKB内でも料理が上手く「なんでも、あるものでパパッと作ってしまう」と小嶋が憧れるほどなのだ。その大島から「おいしい」と評価される小嶋は“料理オンチ”ではないということになる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)