エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「また君に恋してる」感動秘話も。ビリー・バンバンの苦悩と困難。

「また君に恋してる」は坂本冬美バージョンで知ったという、若い世代の方も多いだろう。原曲を歌っているビリー・バンバンは昨年、デビュー40周年を迎えた共に60代の兄弟デュオである。10月6日の『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)で、1976年に兄弟の確執からユニットを解散したことや多額の借金問題、「また君に恋してる」にまつわる感動秘話を語った。

1969年、上品で知的な雰囲気と甘い歌声で「白いブランコ」がヒットしたビリー・バンバン。
フォークシンガーの代表的存在となった彼らは、1年365日休み無し、毎日コンサートを行っているような凄まじく忙しい日々が続いた。その中で兄弟としていつも一緒に生活し歌うことのマンネリ化と、徐々に表れてきた音楽の方向性の違いがふたりの間に確執を生んだ。
「このままでは、兄弟としてダメになる。」と1976年に、ビリー・バンバンを解散し兄と弟は別々の道を歩むこととなる。

しかし時が過ぎてもビリー・バンバンの復活を願うファンの声は根強く、誰よりもそれを願っていたのは彼らの母親であった。母親に背中を押される形で兄から弟へビリー・バンバンの復活を持ちかけ、1984年に再結成された。やはり、兄弟の絆は強かったのか。驚いたのは8年ぶりのステージだというのに、何の打ち合わせをしなくてもピッタリと息が合ったことだという。
その後も弟が離婚問題のこじれからストレスで喘息を患ったり、兄が借金の保証人になったのが原因で2億近い負債を背負ったり様々な困難が起こった。それらを乗り越えたからこそ、今のビリー・バンバンが大切に思えるのだとふたりは語る。

「また君に恋してる」は兄弟が母親の為に、歌っている曲だという。91歳で亡くなった夫(兄弟の父親)に「また、会いたいな。」と、たまに93歳の母親が呟くという。「夫はまだ、一緒にいるんだ。」という気持ちになって欲しくて、ふたりは歌っているのだ。「また君に恋してる」の歌詞は、どんな世代でも当てはまるように作られたのだという。それは死別した夫婦であっても、心に響くのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)