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7月に9,229人の化学教師が無資格だったことが発覚したクワズル・ナタル州。今回も小学校の教師56人が無資格であることがわかった。南アフリカの公立学校は現在問題が山積みだ。
クワズル・ナタル州の子供が偽の教員免許を持った教師から授業を受けていたことを10月18日に州教育省が発表した。「この教師たちは州が払っている給料を取っていただけでなく、子供たちが良質の教育を受ける権利さえ奪ったことになる」とこの事態を重く受け止めている。56人の偽教師は職権乱用の罪で起訴されるが、すでに3人は死亡している。
州によると、2004年3月から2009年8月までで、無資格の教師への給料におよそ1,400万ランドもの支払いをしていた。56人の教師はすでに懲戒免職を受けている。
この州では今年7月に35,000人超の化学教師のうち9,229人が正式な免許を持たずに働いていたことが発覚している。
また、西ケープ州では学校の設備不足のため生徒が壊れた机や椅子を利用したり、床に座って授業を受けていたことがわかり、教育省がすぐに机と椅子を補充した。他にも生徒たちが学校の設備を破壊するという行為も少なくない。
南アフリカの公立学校は政府から一定額の資金を与えられるが、それでは設備や備品などを買うことができないため、生徒の親が負担せざるを得ない状況である。つまり、裕福なエリアの公立学校はテキストも1人ずつ与えられ、机も椅子もそろっているが、低所得者エリアでは教育を受ける最低限の設備すら整っていないという状況である。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)