毎日のように更新されていたブログやSNSが突然音沙汰がなくなると、普通は「あぁ忙しいんだなぁ」と思うが、あまりにも音沙汰がないと死亡説が流れることがある。
単にブログに飽きちゃっただけかもしれないが、実は本当に亡くなったのかもしれない。
しかし、ブログは閉鎖しない限りずっと残り続ける。そんなときに、知人友人にきちんと挨拶のメッセージを残せるサービスが「ウィログ」である。
サービス名の「ウィログ」は Will(遺志)+ Log(ログ、記録)からの造語である。
多くの無料ブログサービスでは、利用者が亡くなった後もそのブログが残り続ける。
ブログを運営していて「もし事故で明日死んじゃったらどうなるんだろう」「最期にひとこと言い残したいんだけどなあ」と思ったときに、ウィログを使えば、残された人々にお別れのことば、感謝の気持ち、言いたかったことなどをブログパーツを通じて伝えることができる。
登録ユーザは自分の死後に公開されるページを作ることができる。
ユーザの死亡は、次の条件をすべて満たしているかどうかで判別する。
・ブログやTwitterの更新が一定期間無い(3件までのブログ等を登録可)
・ウィログへのログインも一定期間無い
・更新が無い場合に送られる確認メールに対しても応答が無い
ウィログが提供するブログパーツは、ユーザが亡くなると作っておいたページへのリンクとなる。これをブログに貼り付けておくと、ユーザが亡くなったことを訪れた人に知らせることができる。
今後はmixiなど、SNSへの対応や生存判定APIの提供、そしてメールでの死亡通知などのサービスが予定されている。
実際の利用方法としては、亡くなったときのためではなく、うっかりブログ更新などを放ったらかしにしていて、死亡説が流れるのを防ぐとともに、自分の「生」を常に意識するためにこそ利用すべきであろう。
仕事が忙しいなどの理由でネットライフから一時退くときや、病気で入院したとき、長期間旅行に出るときなど、常に自分の近況を知らせ、知人友人との絆を保つことが大事である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)