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電子楽譜が購入できるiPad向けアプリケーション「SonataNote」の新バージョンを発表 電算システム

iPadのリリースがアナウンスされたときに、作曲家の吉松隆氏が、これで楽譜の電子化が可能になると発言していたのは慧眼であった。

電算システムは、2010年10月14日よりApple社製iPad向けアプリケーション「SonataNote」の新バージョンをリリースし、同時に楽譜のダウンロード購入ができる「SonataNote Store」をオープンする。

2010年5月28日から「iTune AppStore」より無料にて配信を開始した「SonataNote」は既に6つのクラシック楽曲集(全35曲)が収録されているが、今回の新バージョンでは、新しい楽譜をインターネットからダウンロードして楽譜を自由に追加できる機能が実装された。

「SonataNote Store」では、「SonataNote」専用の楽譜を販売する。

楽譜はすべてピアノ向けのものとなるが、有名なクラシックをはじめ、ピアノ学習の定番である、バイエル・ピアノ教則本からも何曲か用意されている。

また、本ストアのオープンにあたりクラシックだけでなく、著作権に関する手続きを整え、JPOP楽譜も提供することが可能となった。

世界中の「SonataNote」愛好家からのクラシックの楽曲を増やして欲しいという要望に応え、クラシック楽譜を24曲ラインナップする。

現在のところまだラインナップは少ないし、ピアノ譜のみの販売ということで応用範囲は小さいものの、著作権の切れたクラシック作曲家のフルスコアや、新曲のパート譜の配布など、これからの発展が期待できる分野である。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)