writer : techinsight

クラウドを活用してさまざまなデバイスで番組録画を共有するテレビ視聴の新システム「レグザAppsコネクト」を開始 東芝

株式会社東芝は、クラウドを活用し、録画番組のお気に入りシーンやおすすめシーンの情報をスマートフォンなどを介して日本中のユーザー間で共有する「タグリストシェア」など、テレビ視聴の楽しみを変える新システム「レグザAppsコネクト」を開始する。

「レグザAppsコネクト」は、テレビやレコーダー、スレート型タブレットPC、スマートフォンなどを連携させたものである。

東芝製の液晶テレビ「CELLレグザ」やレコーダー「レグザブルーレイ」・「RDシリーズ」向けに、iPhoneやiPadなどでサービスが利用できるiOS版アプリが10月下旬から無償で配布される。

Android版、Windows7版についても順次展開する予定である。

「タグリストシェア」は、ハードディスク録画の普及に伴い、録画保存した番組の話題のシーンなどから興味のあるものだけを選んで効率良く視聴したいというユーザーニーズに対応したサービスである。

具体的には、録画した番組の話題のシーン、スポーツ中継の名場面、音楽番組の出演者ごとの頭出しなどの情報を、「タグ」というコメント付の時間情報としてまとめた「タグリスト」として専用サーバー上で全国のユーザー間で共有・活用するしくみである。

さらに今後、「タグリスト」内のシーンに対するコミュニティーである「リタグ」についても開始する予定である。

「タグリストシェア」は、より多くのユーザーやコンテンツホルダーが「タグリスト」を公開・共有することで拡大する。「タグリストシェア」に関しては、スカパーJSAT株式会社が一部コンテンツで公式タグリスト提供を検討している。

また、今回、テレビやレコーダーなど最大20台の機器を1台のiPhoneなどの情報端末を使って、指先の動きだけでリモコン操作できる「タッチリモコン」アプリを開発した。タイムバーをスライドして、見たいシーンをすぐ探すことができるタイムバーサーチ機能や、画面をなぞるだけで直感的な操作が可能なジェスチャーコントロール機能も提供する。

いわば、すでに普及しているYouTubeやニコニコ動画のテレビ版といったところであるが、対象機種が東芝機に限定されていることから、実際にどの程度普及するかは未知数ではある。しかし、他のメーカーも相乗りのような形で発展していけば、ネット動画を超える利便性を提供できる可能性も秘めていると言えるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)