オフィスでは、社員が会議や外回りで不在なのに、デスク上のパソコンでは延々とスクリーンセーバーが動作し続けているというのは、よくある光景だ。言うまでもなく大変な電力の無駄遣いであり、また他人が容易に不正な操作をできるという点で、セキュリティ上も問題である。
今般、NECではそうした事態を回避するべく離席を感知してモニターを自動OFFする液晶一体型PCなどビジネスPC全32モデルを発売した。
19型液晶搭載の液晶一体型PC「Mate タイプMG」では、省電力に優れたインテル Core i5プロセッサーの採用などにより、消費電力を従来製品比約24%削減した。
さらに、離席センサによりユーザが席を離れた時にモニターを自動OFFすることで、通常運用よりも約25%の電気代(消費電力量)削減効果を実現する。
離席センサは、ユーザごとに異なる姿勢や服装などの変化を把握し、これに応じた判断ポイントを設定して自動的に在席/離席を高い精度で感知することが可能であり、優れた省電力機能を実現する。
旧モデルからさらに薄型化した薄さ76.4mmのスリムボディを実現。さらにACアダプタが不要な電源内蔵設計とキーボードを収納可能な台座デザインで、よりコンパクトに机上に設置が可能となっている。
また、向かい側の人に直接排気があたらないよう、上下方向に排気するエアーフローレイアウトを採用しており、狭いオフィス空間でも快適に作業ができるよう配慮されている。
また、12.1型液晶搭載のモバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVB」では、セキュリティ機能を強化するインテル アンチセフト・テクノロジーに対応することで、PC紛失や盗難の際にハードウェアレベルでPCを無効化するサービスに対応が可能となった。
なお、新製品の発売に伴い、PC導入時のユーザの作業の一部(ラベル貼付やネットワーク設定など)をカスタマイズセンターで代行する「PCカスタマイズサービス」を11月より強化することとし、サービス納期を最大3日間短縮する。
耐圧150kgfをクリアした堅牢ボディを持ち、防水シートと排水用の穴を備えた防滴キーボードが水滴の侵入を抑制するので、アウトドアでの使用にも配慮されている。
全モデルとも2010年10月4日から販売している。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)