イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】KTタンストール 「Xファクターは嫌い」 あの名物プロデューサーを批判

レオナ・ルイスのようなスターを生み出してきたオーディション番組。このスタイルの番組は、今や世界中で大人気だ。しかし「大衆に迎合しない」というのは、歌手のKTタンストールである。名物プロデューサーことサイモン氏の手がける「Xファクター」や「ブリテンズ・ゴット・タレント」。ところが、タンストールは、この種のオーディション番組が嫌いなのだと明らかにした。

「Xファクターは大嫌いよ。音楽なんかじゃないわ」

と嫌悪感をあらわにするKTタンストール。彼女は、人気オーディション番組が単なるエンターテイメントに過ぎないと批判的だ。特にタンストールが心配しているのは、このオーディション番組のもつ大きな影響力である。

「本物のアーティストが、世に出るのを妨げているわ!」

このように彼女は、「Xファクター」が、本当の意味で音楽の才能がある人のチャンスを奪っていると懸念を見せる。というのは、ヒットチャートの上位にくい込むのは、番組出身者だからである。

こうした彼女の主張の背景には、メジャーデビューするまでの苦難があるようだ。タンストールは、かつて9年もの間、歌手を目指し下積み生活を続けてきた。実際に彼女は20代の大半を、生活保護に頼っていた過去も明らかにしている。

成功するまでの苦労を知るタンストールにとって、同じく将来を夢見るアーティスト達の苦難は人事でないのだろう。

ただしタンストールも、オーディション番組がエンターテイメントとして商業的成功をおさめていることは認めている。自らの音楽を知ってもらう点では、多くの人たちをテレビ画面に惹きつけるエンターテイメントも意味はあると彼女は考えているのだ。

芸術性と商業性。とかく商業的な成功に重きが置かれる現在において、彼女のような主張は軽視されがちだ。常に商業的成功が、必ずしも芸術的な成功を意味するわけではない。その逆も同様である。この相容れない2つの概念は、アーティストにとって永遠の課題であり続けるのだろう。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)