「ワラ納豆男が茨城県に現れた」
この見出しで諸兄はどんなニュースを想像するだろう。変態男が巻き起こした珍騒動の線もなくはないが、大方の想像通り、ゆるキャラ系のニュースである。だがこのワラ納豆男、ただのゆるキャラではない。かなりの衝撃が待っているので、心の準備をどうぞ。
ナゾの「わら納豆男」が茨城に登場 ツイッターマーケティング成功
私の知っているゆるキャラの範疇には入らない。規格外である。
ワラ納豆男は茨城県に本社を置き、8店舗を展開する業務用スーパー「カワサキ」のPRキャラクター。まず注目すべきは中の人の顔が丸出しなことであろう。某テーマパークのキャラクターなどは中身を見たら消されるという都市伝説があるほどなのに、このざっくばらんさは衝撃だ。ちなみに中の人は食品管理を担当している30代の男性社員らしい。彼の仕事への熱意には脱帽だ。
キャラクター設定は「テンションが高いお調子者の納豆男」。テンションが高いお調子者、はまあわかる。どんな職場にだって一人はいる。ところが彼は「テンションが高いお調子者」の「納豆男」なのだ。「納豆男」という存在の定義がなされないまま、当然のこととしてこの言葉を持ってきたことに潔さを感じる。納豆男ですけど、なにか?である。
この納豆男、8月には店頭でプレゼントを配る企画に登場している。客にも大変好評だったというこの企画では、エコバッグと卵1パックが配られたそうだ。なぜ卵なのか、そこは納豆でいいだろう、というツッコミが口をついて出た客もいたに違いない。さらには、この企画は複数の店舗で行われたという。1人の納豆男が巡業したのか、複数の納豆男が同時に各店舗に現れたのか、気になるところである。
「次はどこ?」「××店です納豆男さん。急いでください!」――分刻みのスケジュールをこなす納豆男。
「○○店の納豆男、イケメンじゃない?」「えー、私□□店の納豆男の方が好み」――店舗によりクオリティの違う納豆男。
どちらにしても、なんだか胸が熱くなる話だ。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)