ドラマ「あすなろ白書」や「ビューティフルライフ」の脚本家として知られる北川悦吏子は、今年4月から放送された「素直になれなくて」ではツイッターをストーリー展開に取り入れて話題となった。一方では“ツイッターを使いこなせることがエライのか?”という主旨の発言を自身のツイッターに書き込み炎上もしているのだ。そんな彼女がテレビ番組で秋元康と対談した際に、またしてもキワドイ発言をして周囲を焦らせた。
秋元康といえば数々のヒット曲を放つ作詞家であり、今ではAKB48、さかのぼればおニャン子クラブを生み出した男である。それに「東京ラブストーリー」などで知られる漫画家の柴門ふみという時代をリードする3人が10月10日放送のトーク番組「ボクらの時代」に出演した時のことだ。
AKB48の人気をどう捉えるかなどの話題も出て話が盛り上がった頃だった。北川悦吏子が「自分の意見を主張すると多くの場合、男たちはそれを聞いてくれない」と不満を漏らしたのだ。彼女のこれまでの経験によると男は「意見すると聞かないけど、お願いすると聞く」性質だという。北川は『自分の意見は正しいという自信がある』ので理解してもらおうと一生懸命に主張するのだが、男たちは「また北川が何か言ってるよ」という状況になってしまうことが許せないのである。
話に熱がこもってきた北川悦吏子は、柴門ふみに「学級委員の経験があるか」と確認すると自分はやったことがないと言い出した。そして「私は頭がイイのに! こんなに頭がイイのに学級委員をやったことがない!」と『私は頭がイイ』を連発して不満をぶちまけたのである。
困ったのが面と向かってそれを聞かされた秋元康だった。しかし彼は北川の勢いにひるむことなく「その頭がイイという物言いで(学級委員に)投票しないね。体からそれ(頭がイイ)が溢れているんだよ」となぜ彼女が学級委員に選ばれなかったかをスバリと言い聞かせたのだった。
『私は頭がイイ』発言は北川悦吏子のキャラクターでもあるのでなんとかそれを活かそうと思ったのだろう、秋元康もどうトークをつなげるかかなり苦心したようだ。
実は北川悦吏子は番組収録後にブログで「『私は頭がイイ』の部分はカットされていると思っていた」ことを明かしている。彼女は放送日に問題の部分がそのままオンエアされていたので驚くとともに、それを決断した番組制作会社にプロ根性を見たとコメントしていた。
しかし、このキワドイ発言がオンエアされたのは秋元康のとっさの切り返しがあったからだと思う。それ故に業界をリードする2人のギリギリのトークによる緊張感が出せたのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)