日本のガールズバンドで独自の路線を走る者はいくつかあるが、チャットモンチーはオリジナリティと人気のバランスを保つ数少ないバンドのひとつではないだろうか。1年7か月ぶりとなるNEWミニアルバムをリリースする彼女らが、ラジオ番組で裏エピソードを明かした。
中高生に人気のFMラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」の火曜日講師を務めるチャットモンチーが校長と教頭の質問を受けて、10月26日の放送でミニアルバムの内容について語った。
同アルバムの楽曲は久々に故郷徳島に滞在しながら収録したという思い入れのある楽曲となっている。日頃から強力な個性で押されてしまう「SCHOOL OF LOCK!」の遠山校長と家城教頭の追及にチャットの3人も裏エピソードを明かしてしまった。
今回初回限定盤にはDVDクリップがついているのだが、これが商品化できるかどうかというギリギリの内容で焦ったというのだ。
『居眠りしているところ』、『漫画を読んでいるところ』が続き、本人は撮られていることさえ意識していなかったらしい。それが後でDVD化されることを知らされて「モザイクかけて欲しい」と訴えたほど見ごたえがないと心配していた。
またチャットモンチーにしては珍しくギター1本の弾き語りで収録された楽曲『また、近いうちに』はずいぶん前に作られた曲というイメージだが、実際は今回徳島に久々に帰った際に作った曲だという。
逆に大学の後輩によるストリングスを入れた「あいかわらず」はチャットモンチーが大学卒業直後に作った楽曲であり「今は書けない」初々しい内容と成っている。
徳島に戻ったことで当時が思い出されたのだろう。メンバーの高橋が教育実習に行った高校で実習が終了した後、学校の鍵を持ち帰っていたことに気づいた。
気づいたのがずいぶん後でついに言い出せずにいるという。放送でそのことを明かしてしまったので他のメンバーが焦っていた。
ナチュラルな魅力を増してきたチャットモンチーのNEWミニアルバム「Awa Come」初回限定盤のDVDクリップは見逃せない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)