入門向けアンプの使い勝手の良さは、いかに多くのオーディオデバイスを接続できるかにかかっていると言っても良いであろう。
近年はiPod端子を備えたアンプが多くなってきているが、今回ティアックから発売されるプリメインアンプ「A-R630」は、レコードやCDプレーヤーをはじめとした各種デバイス、そしてカラオケマイクミキシングまで可能にした便利な製品である。
繊細でかつ安定感のある音楽表現に重要なプリアンプ回路は、より品質の高い回路を組むことができる差動入力ディスクリートを採用。ナチュラル感とパワフル感の両立を実現した。
前面パネルにマイク端子を装備しており、選択したソースとマイクの音をMIXするミキシング機能は、カラオケの練習などに便利である。
また、マイク入力が無いレコーダーでも「A-R630」を接続することにより、マイク音声を録音することが可能になる。
スピーカーは90Wと60Wの2系統(A,B)の接続が可能となっている。
フォノイコライザーアンプ(MMタイプ)搭載により、アナログレコードプレーヤーを直接接続することが可能であるほか、iPod対応CDプレーヤー『CD-P650』(2010年10月1日発売予定)とのシステム機能(連動機能)を通して、iPodを接続することができる。
トーン、バランス、ラウドネス回路をパスする「ソースダイレクト機能」を装備しており、原音そのままの再生が可能になっている。
ライン入力系統は7系統、出力系統は2系統が用意されている。
これにより、CDプレーヤー、ラジオチューナー、レコードプレーヤー、DVD・ブルーレイディスクプレーヤー、カセットレコーダー及びMDレコーダーを接続して、さらに1系統余るので、任意のデバイスを接続することができる。
なお、USBメモリー等の録音再生は、iPod対応CDプレーヤー『CD-P650』を通して可能になるので、この2つの製品はセットで装備することが推奨されよう。
価格は、47,250円(メーカー希望小売価格)発売予定日は2010年10月20日となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)