結婚69年の91歳夫婦、9日違いで旅立つ「夫の最期、妻は手を握って離さず」…
Rank.1
いわゆる「おうちでご飯」の定着と言われる内食回帰傾向が言われて久しいが、「調理の手軽さ」、「価格の安さ」、「誰でも食べられる美味しさ」の3点を併せ持ったレトルトカレーの人気が伸びている。
今般、矢野経済研究所はインスタント・レトルト食品市場に関する調査結果を発表した。これによれば「コスト重視の100円台カレー」「ご当地グルメ志向の300円以上の高級カレー」という両極で人気が高まっているようだ。
2009年度のレトルトカレー市場は、669億円の見込みである。
小麦製品の値上げを受けた米飯回帰の流れの中で市場を大きく拡大させた2008年度と比較すると伸び率は鈍化したものの、100円前後の商品が牽引役となり、引き続き伸長した。
この100円前後の低価格商品は、食品スーパーや量販店だけではなく、ドラッグストアや100円ショップなど、販路が多様化していることが強みである。そのため、単身者やファミリー層など多様な消費者に認知され、売上を伸ばしている。
一方、200円以上の商品群は種類も豊富であるが、商品の入れ替わりが激しい。
300円以上の高価格商品は、有名カレー専門店やシェフとタイアップしたご当地カレーとして定着している。
今後の動向としては、朝食にカレーを食べる「朝カレー」の提案などが注目される。
しかし、消費者の低価格志向は継続しており、引き続き100円台の商品を中心に市場は堅調に推移すると同研究所では予測している。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)