「異常なほど妊娠しやすい体質」27年間で44人の子供を出産した母親(ウガン…
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近年、グリーンITという用語がひとつのトレンドになっている。
システムごとに設置されたサーバーを仮想化により1台に集約したり、自前のサーバー設置を止めてクラウドへ移行するなどといった一連の改善であるが、消費電力の節減という視点を軸に据えると、空調の最適化とセットで行わねば効果が出ないことがわかる。
今般、日立製作所は、IT機器と空調機器をリアルタイムに連係制御することにより、データセンタの空調電力を削減する技術を開発した。
本技術は、データセンタ内の気流や温度の状況に関する解析結果を、事前に表形式でデータベースに記録することで、実際のデータセンタ稼動時の最適条件の算出に要する時間を大幅に短縮し、リアルタイムな連係制御を実現する。
本技術を空調機2台の小規模実験環境に適用したところ、空調機の給気温度を固定した環境に比べ、空調電力を18%~34%削減する効果を実証したということだ。
近年、クラウドサービスに代表されるデータセンタの活用事業が増加する一方、地球環境への配慮から、大きな電力を消費するデータセンタの省電力化が課題となっている。
さらに地球環境への配慮だけではなく、システム維持コストとして計算した場合に、使用電力の削減は経営的にも大きな課題である。
既存システムのパブリッククラウドへの移行を検討する際に重要なテーマとなるコスト、すなわちシステム使用料に反映されるのがデータセンタの使用電力量である。
自社サーバー運用企業のみならず、こうしたクラウド事業者にとっても、IT機器と空調の総電力使用量抑制は重要検討事項となるであろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)