メディアストレージの不調やウイルス感染などにより失われたデータを復旧するサービスは、従来より存在していたが、復旧が失敗に終わっても基本料金はかかるという難点があったため、よほどの重要ファイルでもない限り、気軽に依頼できないものが多かった。
しかし、今般、ビックカメラとソフマップが、データ復旧が成功したときのみ料金が発生する「データ復旧サービス」を開始したことは、注目に値するだろう。
「データ復旧サービス」とは、誤って削除してしまったファイル、また、話題の「タコイカウイルス」などの不慮の事故により消失してしまったパソコンやメディア内のデータを復旧するサービスだ。
このたびのサービスは、料金が復旧対象メディアの容量に合わせた定額設定であることに加え、復旧不可能であると判断された場合については、料金はかからない成功報酬型の料金設定にすることにより、今まで以上に利用しやすいサービスとなる。
対象となる媒体についてはハードディスクをはじめ、各種メモリーカード、USBメモリに加え、DVD-R等の光学メディアも対象とし、あらゆるケースのデータ復旧ニーズに応える。
今回リニューアルキャンペーンとして、2010年9月1日(水)より10月31日(日)の期間限定で、初期診断費用2,000円(税込)が無料で利用できる。
バックアップさえ取っていれば、復旧サービスは要らないと思うかもしれないが、現実にデータ消失が発生したときに、どの時点のバックアップメディアに遡ってリストアすればよいかは判断が難しい。バックアップメディアの山に埋もれて発掘困難という事態もあるし、そもそもバックアップ前に消失してしまったら手の打ちようがない。
複数人の共同作業で練り上げたファイルが消失した場合は、膨大な損失となる。そんなときに、すぐに依頼できる本サービスの存在は頼りになるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)