エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】小学4年で大学入試問題を解いた。中野裕太の天才伝説。

タレントの中野裕太を目にするのは主としてバラエティ番組なのだが、モデルや俳優としても活動している。そんな彼の一番の売りは『天才』だということだ。

中野裕太は大学生の頃に『仮面ライダーキバ』の糸矢僚(スパイダーファンガイア)役として業界にデビューしている。だが以降は役者としてよりタレントとしての活躍が目立つ。
彼はよくイタリア留学の話を披露するが、その影響もあるのか彼の風貌は日本人離れしており海外ではチリの人に間違われる程なのだ。しかしご両親は日本人で彼も九州の福岡で生まれている。以前、同じ福岡出身のタモリと対話した時は実家が近所と分かり盛り上がったこともある。

その中野裕太が9月27日のテレビ「ごきげんよう」に出演した時のことだ。彼はいかに幼少時から天才の片鱗を見せたかを話した。
現在24歳の中野裕太は自らを「ニーチェを超えた天才」と呼んでいる。芸能界で生きていくためのキャラ設定かと思われる節があるが、どうやら真実らしいのである。

なんと中野裕太は3歳で「精神の自由がない」と親に訴えたと言うのだ。彼はちょうどその頃、哲学書であるミルの『自由論』を目にし、「その中に『精神の自由が無い』と書いてあった」と話した。
それだけだとよくある『子どもが文章をそのまま覚えた』という“天才”エピソードなのだが、彼の場合はここからが凄いのである。
彼はその『自由論』を読んで、「なるほど、中野裕太として生まれて、その束縛で制限されて生きていかねばならないんだ」と感じて「ボクには精神の本来の自由がない」と親に訴えたのだった。
それを聞いた両親の答えがシンプルで良い。「あ~、そう~?」と答えたのである。

その後も彼の天才ぶりは小学生でさらに発揮された。小学校3年生で「ニーチェと出合った」と言うのだ。彼は小学校2年生の頃から『論語』を読んでいたのだが、3年生の時に「自分は人生の哲学が好きなんだ」と感じてニーチェの『悲劇の誕生』と出合ったという。

そんな彼の両親の教育方針は「『つ』がとれるまではメンドウをみる」だった。つまり、9歳(九つ)までは教育に口出しするが、10歳からは自分で好きにやれと言われて育ったのである。
小学生までは『学年×1時間』は勉強しないと遊びに行かせてもらえなかった。例えば4年生ならば学校から帰って4時間勉強しないと遊べないのだからかなり厳しい。

しかしそのおかげで彼は早稲田大学に特待生で入学すると、首席レベルで卒業して4年間授業料免除という成績を残した。
中野裕太はこのことを「最後の自分の中でのケジメでした」と話した。彼は親が小学生の頃に言い聞かせた教えに対して大学生でようやく応えることができたのだ。
学生時代にイタリアやアメリカに留学した経験もあり、芸能人となってからはその頃のエピソードをよく話している。

そして今、タレントとしての中野裕太はこのような『天才』キャラを売りにするのだが、実のところ「語学がそれほど堪能では無い」などの噂も聞かれる。
しかし、彼がパーソナリティーを務めるラジオ「コスモ ポップス ベスト10」(TOKYO FM)を聞いていただくと分かるが、発音がホンモノで小林克也を思わせる見事なDJぶりなのである。あながち彼の才能がニセモノとは思えないのだ。

中野裕太は本来、絵画や写真など芸術に興味があるという。今後また何かをやらかしてくれるかもしれない。期待したいタレントである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)