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【お笑い峰打ちコラム】キングオブコント2010 優勝はキングオブコメディ

23日、キングオブコント2010決勝戦が行われた。優勝はキングオブコメディ、昨年の優勝者である東京03と同じプロダクション人力舎所属のコンビである。

キングオブコントは都合2本ネタを披露し、その合計点で順位がつけられる。キンコメの1本目は圧巻だった。テレビなどでおなじみの独特の世界が序盤から炸裂。「まだ子どもなのだから」という鉄板のフレーズをはじめ、笑いどころが他の出演者よりも明らかに多かった。

どれだけ笑いどころを詰めるかよりも、全体の完成度を問われるのがコント。ましてやキングオブコントの持ち時間は4分、けっして長い時間ではない。中盤の山場、そしてオチに向けてじっくりと練るコンビが多い中、キンコメは随所に笑えるポイントを用意していた。

そしてまさかのラストシーン。オチで失敗した出演者も少なからずいた中、ベストに近い形で4分を終えた。908点という高得点もうなずける。

2本目はより一層キンコメらしさが出ていた。今野の今野らしさを凝縮したボケキャラに、高橋の冷静なツッコミが映える。前半にちりばめた伏線を怒涛のごとく回収する場面ではやや笑いが少ないかと感じたが、ラスト間近の今野のドヤ顔がすべてを補完した。

キンコメは比較的知名度もあり、今野のキャラも立っている。その分、格差を感じるが、今となってはコンビ内格差は芸人にとって武器でしかない。ある程度の素地があった上でのタイトル奪取。これはさらなる活躍が期待できそうだ。
(TechinsightJapan編集部 三浦ヨーコ)