いまさら言うまでもないが、浮き沈みの激しい芸能界。一時はアルバムがミリオンセラーを達成するなど、大活躍だったMAX。だが人気に陰りが見え始めた時、ミーナの妊娠が発覚。それからMAXは壊れていった。9月17日の『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)ではその時の詳細を、MAXメンバーが赤裸々に語った。
2001年のクリスマス・イブの夜、MAXのミーナ以外のメンバーが突然所属会社のスタッフから呼び出された。その日は年末にも関わらず、MAXに仕事は入っていない。シングルの売り上げも芳しくなかったが、「ここでもう一踏ん張り、頑張ろう。」とMAXのメンバーで結束を確認した矢先のことだった。
指定された会社の会議室に彼女らが入ると、ミーナとスタッフが座っていた。MAXのメンバーが揃うと突然、「ミーナは今、妊娠3か月だ。後のことを話し合うように。」とだけ話すとスタッフは部屋を出ていった。うつむいたままのミーナと、驚きのあまり声が出ない残りのメンバー。そしてリーダー格のナナから最初に出た言葉は、「なんで? なんで、できたの? たまたま? 欲しかったの?」と怒りながらの質問ばかりだった。
今の状態でメインボーカルのミーナが抜けることは、MAXにとって大打撃だ。ナナは「本当に恥ずかしいんですが自分たちのことで頭がいっぱいになり、ミーナに祝福の言葉などかけられなかった。」と、涙ながらに話す。レイナとリナも同じ気持ちだった。3人からはミーナが「MAXを裏切った女」としか、見えなかった。一方のミーナは今がMAXの大事な時期と分かっていたが、「彼と産まれてくる子供との将来」しか考えられなかった。その場では、MAXの今後についての結論は出なかった。
年が明けるとすぐにミーナの妊娠が発覚、記者会見を開かなければならなくなった。質問側の記者からの要請で、MAX全員の出席となる。その記者会見のVTRでの彼女らは、見事だった。幸せに満ち溢れるミーナと、それを心から祝福している残りのメンバーを演じていた。番組レギュラーの大竹しのぶからは、「芝居が上手いわね。」とお褒めの言葉(?)まで貰ったほどだ。
10代の頃から同じ目標を持ち頑張ってきたMAXの4人。そして最大のピンチが訪れた時、仲間のひとりが別の幸せを手にして違う方向に歩き出してしまう。「ミーナの幸せを祝福できないなんて、心がせまい。」と責めるには気の毒なほど、MAXの残りの3人のメンバーは仕事が無いどん底の時期を味わってきた。
番組の最後にミーナが泣きながら、自分がMAXを捨てたこと、仲間を裏切ったこと、そして自分がMAXに戻るのを許してくれたことへの謝罪と感謝を綴った手紙を読み上げた。様々な困難を乗り越えた今、この4人がMAXを離れることはもう無いだろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)