映画「悪人」で「第34回モントリオール世界映画祭」の最優秀女優賞を受賞し、日本に凱旋帰国した深津絵里が9月13日の「笑っていいとも！」に出演。受賞の様子や撮影時の苦労を赤裸々に告白した。

テレフォンショッキングのゲストとしてスタジオに招かれた深津はモントリールで行われた授賞式の様子を少し恥ずかしげに語った。授賞式はカナダの公用語であるフランス語と英語の二か国語で行われ、司会者も二つの言語を交ぜて話していたという。よって事前に何も聞かされていなかった深津は、自分の名前を呼ばれても何のことかわからず周囲の人々の「キラキラした視線」を受けてはじめて「私なのかな？」と気がついたそうだ。

また映画「悪人」の撮影時の苦労も口にした。撮影は辛く過酷なもので、ロケ地をめぐるあいだにも監督の妥協はなく、睡眠は2～3時間だけ、精神的に追い詰められて食事をとっても味がしない状況が続いた。共演した妻夫木聡も撮影現場では誰とも話をしないで役に入り込み、顔つきがすっかり変わってしまうほど思い詰めていたという。この様子を思い返し深津は「あんなに心の美しい人が」「この映画では全然……」と言葉を失うほどだった。

最優秀女優賞受賞のほか、映画「悪人」が注目をあびているのは、こうした深津をはじめ出演者やスタッフが一丸となり「必死になって」賞を掴みとったからなのである。
（TechinsightJapan編集部　KAZUKI）